証券営業マンのハナウタblog

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リスクとは 意外と気付かない業界用語(さーちゃん編)

「投資にはリスクが伴います」とか「ローリスク、ハイリターンな商品」とか「出来ればリスクは回避したいよね」とか「あいつを誘うのはリスク高いだろ」とかよく言われますが、仕事をしていて一般的に使われる『リスク』と、投資において使われる『リスク』は意味が違うことが知られていないと感じる事があったので、改めて整理したいと思います。

『リスク』を知ればコントロールの余地が生まれて安心に繋がります。

 

目次

1.リスクとは

2.標準偏差は何か

3.一般的なリスクと投資におけるリスクの違い

4.マイナスリターンの回避が大切

5.リスクコントロールを考える

 

さーちゃん:0歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子

はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ

 

1.リスクとは

はむすけ:  投資におけるリスクとは『不確実性』と表現される事が多いね

さーちゃん: よく聞くけど、『不確実性』って意味も分かりにくいでしゅ。将来の事なんて極端に言えば全部不確実でしゅ。

はむすけ: そうだね。将来の事は”正確には”誰にもわからない。 この”正確には”って事がポイントで、良い場面から悪い場面まで可能性の幅があるよね。投資の世界ではこの『ぶれ幅』の事をリスクと呼ぶんだよ。

さーちゃん: 『ぶれ幅』なのね。株式とか債券とか為替の価格がぶれることを『リスク』と呼んでいるのね。

 

2.標準偏差は何か

はむすけ: そういうこと! そしてその測り方として『標準偏差』って物差しがあるよ。

さーちゃん: ひょうじゅんへんさ??

はむすけ: 『ぶれ幅』を数値で表したもので、使い方は基準点から上下に標準偏差分のぶれ幅がある。と解釈するよ。  年金運用のGPIFの資料をお借りするよ。

f:id:humske:20200516113044p:plain

各資産のリスク(標準偏差) GPIFより

さーちゃん: たまにみる表だけど、どう使うの?

はむすけ: 国内株式を例に使うと、、

基準点(リターン)±リスク(標準偏差) 5%±25%

7割の確率で -20%~+30%の範囲内のおさまる。 と考えるよ。

さーちゃん: じゃあ国内債券なら 1.5%±4% で、-2.5%~5.5% になるの?

はむすけ: そういうこと! 天才だね 誰に似たのかな^^

さーちゃん: はむすけじゃないことだけは確かね。ぶれ幅なしに!!

はむすけ: T_T

 

3.一般的なリスクと投資におけるリスクの違い

はむすけ: ここまでで一般的な『リスク』と投資における『リスク』の意味の違いは伝わったかな?

さーちゃん: 投資のリスクは『ぶれ幅』ってことね。

はむすけ: そういう事。 あくまで『ぶれ幅』で、一般的にイメージされる危険とか損失って意味はないよ。 将来には良い場面と悪い場面が想定されて、どちらになるかは”確実ではない”という事を『不確実性』と言って表現しているんだよ。

また、この『ぶれ幅』がリターンの源泉になるから、ハイリスク(=ぶれ幅が大きい資産)の方がリターンが大きくなるんだよ。 ローリスク、ハイリターンは存在しないのは幅がないのでリターンも大きくならないからだよ。 

 

4.マイナスリターンの回避が大切

さーちゃん: じゃあ一般的にイメージする危険とか損失はどう呼ぶの?

はむすけ: そうだね。結果はプラスもマイナスも同じリターンと言うんだ。ここでは実損失=マイナスリターンと呼ぼうか。 

投資においてリスクを避けることよりも、マイナスリターンを回避することがより重要なんだね。

さーちゃん: ぶれてもいいけど、損をするのは嫌ね。 

はむすけ: とても大切な視点だね。 リスク自体を回避することよりも、コントロールをすることが大事。マイナスリターンを出さないようにね。 普段の生活でもやっていることだね。 車を安全に運転するとか、出来立ての料理を冷まして食べるかととおんなじ。

 

5.リスクコントロールを考える

さーちゃん: コントロールする方法はどんなのがあるの?

はむすけ: いくつかあるよ。 

a.リスク資産の分別

b.リスク量の管理

c.時間分散 

さーちゃん: a.リスク資産の分別はどういうこと??

はむすけ: 資産別のぶれ幅があったよね。自分で許せるぶれ幅の資産を選ぶということだよ。 例えば、1000万円があったとして、一時的なら250万円減っても、将来平均的に5%程度のリターンがとれるなら許容OK! とか、それは無理NGとか。

さーちゃん: 私はまだ若いから時間はたっぷりあるし、一番期待できそうな外国株式がいいかもね。お小遣いちょうだい^^  b.リスク量の管理は?

はむすけ: 1000万円まるまるで250万円は無理NGだけど、25万円までなら許容OKって感じなら、100万円の投資額に抑えれば、悪くても小さいマイナスリターンの止められるよね。ってこと。

さーちゃん: お小遣いはスルーされたわ・o・  a.は資産別のコントロール、b.は資産の中でのコントロールね。

はむすけ: そゆこと! c.は時間分散。 ぶれはあるタイミングでは-20%、あるタイミングでは+30%になることが考えられるから、時間をかけていく方法だよ。

さーちゃん: 時間をかけてぶれ幅を均していく感じ? 

でも待って! それなら下がった時に多く買えば良くない??

はむすけ: いい質問だね。でも殆ど不可能じゃないかな。人間の能力でタイミングを予知することは出来ないと僕は考えているよ。

後講釈であの時は過熱していて、とかこの材料で上がったとか言うけど。証券取引所が出来てから400年(最古はオランダのアムステルダム取引所だそう。1602年設立)未だに普遍的で有効なタイミングを正確に測れる方法は開発されていないんだ。 

それを追求するのも1つだけど。もっと労力がかからないのは長期で投資を続けることになっているんだよ。

さーちゃん: じゃあ必勝法を編み出せば大金持ちね☆_☆

はむすけ: そうだね。見つかったら僕にもこっそり教えてね。そのためには練習が欠かせないよ。

 

さーちゃん: 投資で使われる『リスク』は『ぶれ幅』を表す業界用語ってことね。

あれ・・・でもぶれ幅だけでは高値のタイミングで買ったものは時間かけてもそれ以上にプラスにはならないんじゃないの? どうして長く持つことでマイナスリターンを避けて、プラスリターンを得られる可能性が上がるの??

はむすけ: いいところに気が付くね。 今日のお話のリスクとリターンの関係は一時点の”特性”でしかなくて、時間軸を取り入れたプラスリターンやマイナスリターンの”結果”とは分けて考えなければいけないからさ。

そのあたりはまた別の機会に 今日はこれまで

さーちゃん: ありがとうございましたー^^ はむすけ!ちゃんと続き書くんでしょうね

はむすけ: なるはやで頑張るよ・_・;

 

分散投資の意義② 投資のリスクとは|年金積立金管理運用独立行政法人

 

続編できました 2020/09/27

 

humske.hatenablog.com

 

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2024年3月米雇用統計 +30.3万人 失業率3.8% 平均時給+4.1%前年比(さ)

【2024/04/06 ロイター】米労働省が5日発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比30万3000人増加し、市場予想の20万人増を大幅に上回った。賃金の上昇も続き、米経済が第1・四半期も堅調だったことが示されたことで、連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が後ずれする可能性がある。
予想レンジは15万ー25万人増だった。

時間当たり平均賃金は前月比0.3%上昇。2月は0.2%上昇だった。天候に関連した統計の歪みが後退した。前年比では4.1%上昇、2月は4.3%上昇だった。

失業率は3.8%で、前月の3.9%から低下した。26カ月連続で4%を下回り、1960年代後半以来の長さとなった。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:3月の雇用者数は+30.3万人だったね。

さーちゃん:予想は20万人だから大きく上回ったね。

はむすけ:ほぼ1年ぶりの大幅増だね。失業率は0.1%低下の3.8%だったよ。

さーちゃん:失業率も低下して、強い雇用統計だったわね。

はむすけ:U-6は7.3%と変わらず。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:給与は+4.1%

さーちゃん:まだ4%台の伸びが続いてるわね。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:物価を示す2024年2月のPCEコアデフレータは+2.8%

さーちゃん:今回も給与>物価ね。

はむすけ:2024年3月のCPI総合も+3.5%と前月の+3.2%から上昇に転じたよ。

さーちゃん:ここにきて物価上がってるじゃないの。

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:先行きを示す景況感は、ISM製造業景気指数が50.3

さーちゃん:拡大の50を17か月ぶりに上回ったわね。

はむすけ:非製造業のほうは51.4と引き続き50は上回りっぱなしだね。

さーちゃん:産業は先行き拡大とみているのね。

 

5. まとめ

はむすけ:今回は雇用が強かったね。誤魔化しようがないね。

さーちゃん:ここから利下げができるのかしら?冷める前に温めると過熱してしまうわ。

はむすけ:そうだね。僕らがずっと見ていた給与と物価はまだ給与の伸びの方が大きいし

さーちゃん:家計には給与と株式高などの資産効果があったままだものね。

はむすけ:ここから利上げはないと思うけど、最後の一押しのため必要だと思うね。

さーちゃん:でも政治的にも難しいでしょう。今年は大統領選挙もあるし。

はむすけ:本来はそういうものに左右されてはいけないと思うけど、FRB自身が利上げのカードを持っていないからね。まだ波乱ありそうだね。

さーちゃん:このまま拙速に利下げをしてしまったらどうなるのかしら。

はむすけ:急激に上昇したあと、ひずみが出て〇〇ショックになるんじゃない。それもありだと思うけどね。

さーちゃん:冷たいのね。

はむすけ:そのあと歴史的に回復しなかったことが無いんだ。いいじゃないの^^

 

米雇用、3月30.3万人増 失業率3.8%に低下 利下げ後ずれも | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2024 Q01 Results

 

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2024年2月米雇用統計 +27.5万人 失業率3.9% 平均時給+4.3%前年比(さ)

【2024/03/08 ロイター】米労働省が8日発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比27万5000人増加と、市場予想(20万人増)を上回った。ただ、過去2カ月分の雇用の増加数が合計16万7000人下方修正されたほか、失業率が約2年ぶりの水準に上昇し、米労働市場が減速しつつある可能性が示唆された。

失業率は3.9%。1月まで3カ月連続で3.7%を維持していたが、2022年1月以来の水準に上昇した。
時間当たり平均賃金は前月比0.1%上昇で1月(0.5%上昇)から減速。前年比では4.3%上昇で1月(4.4%上昇)を若干下回った。労働参加率は62.5%で変わらず。

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:2月の雇用は+27.5万人と市場予想を上回った

さーちゃん:1月は22.9万人(速報値35.3万人)に修正されたわね

はむすけ:それでも20万人は上回り続けているね

さーちゃん:このブレはなんとかならないのかし

らね

はむすけ:失業率は3.9%に悪化したよ

さーちゃん:こちらは少し弱くなったのね

はむすけ:U-6は7.3%とこちらも前月の7.2%から0.1%の悪化

さーちゃん:雇用自体は緩やかに弱まっているのかしらね

2. 平均時給は?

はむすけ:給与の伸びは+4.3%

さーちゃん:前月に比べて0.2%低下したね

はむすけ:それでも高水準の伸びは続いているね。4%台は高いね

平均時給の伸び YoY

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:1月のPCEコアデフレータは+2.8%と市場予想通り

さーちゃん:前月の2.9%から低下したね

はむすけ:少しずつだけど低下はしているね

さーちゃん:毎月0.1%ならあと8か月ね

 

CPIは3/12発表予定

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:2024年2月のISM製造業は47.8と50を下回ったまま

さーちゃん:16か月連続で50以下ね

はむすけ:非製造業は52.6だったよ

さーちゃん:こちらは50を上回り続けているね

はむすけ:前月は改定値で50.5になったから拡大を示しているね

 

5. まとめ

はむすけ:雇用統計はまとめると弱い内容だったけど、もう少し悪化してもいいと思っているよ

さーちゃん:市場は下落で反応したから、やっぱり思っていたより強かったのかしらね

はむすけ:このペースでは6月ごろの利下げが可能性ありそうだけど、完全に経済が減速しきってからの方がいいように思う

さーちゃん:減速しきらずに支えに回ってしまうと、期待先行でバブルがでてしまうわね

はむすけ:FRBはどう判断してくるんだろうね

 

米2月雇用27.5万人増 予想上回る 失業率3.9%に悪化 | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2024 M02 Results

 

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2024年1月米雇用統計 +35.3万人 失業率3.7% 平均時給+4.5%前年比(さ)

【2024/02/03 ロイター】米労働省が2日発表した1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比35万3000人増と、伸びは市場予想の18万人を大幅に上回った。賃金も約2年ぶりの上昇率を記録した。労働市場は勢いを維持しており、米連邦準備理事会(FRB)が市場が現在見込んでいる5月の利下げに踏み切るにはハードルが高い可能性がある。

失業率は3.7%だった。12月も3.7%だったが、新たな人口推計が家計調査に組み込まれ、そこから失業率が算出されているため、直接的な比較はできない。失業率は2年連続で4%未満にとどまり、過去50年超で最長。

時間当たり平均賃金は前月比0.6%上昇と、前月の0.4%上昇から加速し、22年3月以来の大幅な伸びとなった。
前年同月比でも4.5%上昇。12月は4.3%上昇だった。前年比での賃金の伸びは依然コロナ禍前の平均、および大半のFRB当局者がインフレ目標と一致すると見なす3.0─3.5%のレンジを大きく上回っており、3月の利下げ開始は早すぎるという見方を裏付けている。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:1月の雇用者数は35.3万人だったよ

さーちゃん:予想は18万人だったから2倍の数字ね

はむすけ:1月から新しい人口推計を取り入れているから単純比較はできないけどね

さーちゃん:算出方法が変わった月になるのね

はむすけ:失業率は変わらずの3.7%だったね

さーちゃん:ずっと横ばいね

はむすけ:U-6は7.2%とこちらも大きな変化ないね

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均時給は+4.5%と伸びが加速したよ

さーちゃん:給料はまた伸びたのね

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:12月のPCEコアデフレータは+2.9%

さーちゃん:3%を切ってきたわね

はむすけ: (1月のCPIは13日発表予定です)

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:2024年1月のISM製造業は49.1
さーちゃん:前回のより改善したね

はむすけ:おなじくISM非製造業は53.4

さーちゃん:こっちも3pt以上改善したわね

 

5. まとめ
はむすけ:ここにきて35万人増、時給の伸びも加速したね

さーちゃん:給与>物価の伸びになっているね

はむすけ:内容的には超強い結果だったけど、市場は好感したね

さーちゃん:S&P500は5000ptを突破。NYダウもナスダック指数も最高値更新だね

はむすけ:これ以上金融引き締めはないということだしね

さーちゃん:物価が再加速して、引き締めが必要になることってないのかな

はむすけ:ボルカー時代に再引き締めをした例があるけど、今のところそれは想定されていないような動きだね

さーちゃん:素直に喜んで、投資をしていってもよさそうね

 

 

米1月雇用35.3万人増と予想大幅に上回る、賃金の伸び約2年ぶりの高さ | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2024 M01 Results

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2023年12月米雇用統計 +21.6万人 失業率3.7% 平均時給+4.1%前年比(さ)

【2024/01/05 ロイター】米労働省が5日発表した2023年12月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比21万6000人増と、伸びは市場予想の17万人を上回った。賃金も引き続き底堅いペースで上昇し、米連邦準備理事会(FRB)が3月に利下げを開始するという観測に疑問を投げかける内容となった。

失業率は3.7%で先月から横ばい。

年間の雇用者数は270万人増と伸びは22年の480万人増から大幅に減少した。

時間当たり平均賃金は前月比0.4%上昇し、伸びは前月と並んだ。前年同月比は4.1%上昇し、伸びは前月の4.0%から加速した。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:まず2か月分飛ばしまして申し訳ありません。年が変わりました。

さーちゃん:引き続き何卒、何卒よろしくお願いいたします。

 

はむすけ:年明け1発目の雇用統計は雇用者数が+21.6万人と市場予想を上回ったよ。

さーちゃん:予想は17万人だったわね。

はむすけ:失業率は3.7%と前月と変わらず。

さーちゃん:9月の雇用統計の時は3.8%だったから改善しているね。

はむすけ:U-6(季節調整済)も7.1%と5か月連続7%程度のまま。

さーちゃん:失業率は上がってこないね。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均賃金の伸びは前年比+4.1%。

さーちゃん:こちらも鈍化は確認できないね。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:それに対して物価の伸び。2023年11月のPCEコアデフレータは前年比3.2%

さーちゃん:予想は+3.4%だったから、予想は下回っていたわね。

はむすけ:2023年12月のCPI総合は前年比+3.4%。

さーちゃん:こっちは予想が3.2%だったから上回ったわね。

はむすけ:物価の減速も弱まっているね。

さーちゃん:特に給料の伸びの方が高いのは、需要低下の妨げになるんじゃない。

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:景況感を見ていくよ。ISM製造業景気指数は2023年12月が47.4

さーちゃん:50は下回っているね。

はむすけ:2022年11月から14ヵ月連続で50以下だよ。

さーちゃん:製造業は1年以上、抑えられているのね。

はむすけ:ISM非製造業は50.6。前月の52.7からは縮小。

さーちゃん:非製造業は50をずっと上回り続けているね。

 

5. まとめ

はむすけ:強い内容の雇用統計だったね。

さーちゃん:雇用者数、失業率、賃金の伸びが上回っていたものね。

はむすけ:FRBの利下げ観測も後退する反応になったね。

さーちゃん:そもそも市場は年明けや3月利下げ開始と楽観的に見ていたものね。

はむすけ:株価指数はそれでも上昇で反応しているし、都合のいい解釈をしているように見えるね。

さーちゃん:はむすけみたいな弱気派もいるから、去年みたいに大きなリセッションにつながらなくていい感じになるんじゃないの。

はむすけ:そうかな。これで株価上昇して資産効果が出てくれば、物価が上昇する未来もあると思うけど。

さーちゃん:あんたがそう思っているうちは、世間様全体ではバランス取れているわよ。

はむすけ:今年の2大テーマ。米利下げと米大統領選挙。株高につながるかな。

さーちゃん:どちらも株価にはプラスの材料ね。

はむすけ:何はともあれ、今年も頑張っていきましょう。

さーちゃん:よろしくね。

 

米12月雇用、21.6万人増で予想上回る 賃金の伸び継続 失業率3.7% | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M13 Results

 

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2023年9月米雇用統計 +33.6万人 失業率3.8% 平均時給+4.2%前年比(さ)

【2023/10/06 ロイター】米労働省が6日発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比33万6000人増加した。市場予想の17万人増を大幅に上回り、過去8カ月で最大の伸びとなった。

7・8月分の雇用者数も計11万9000人上方改定された。米連邦準備理事会(FRB)の年内追加利上げに向け、労働市場と経済が十分な強さを維持していることを示し、金融引き締めが当面継続する可能性が浮き彫りとなった。

失業率は3.8%で、前月から横ばい。予想は3.7%だった。

9月は幅広い業種で雇用者数が増加した。レジャー・接客が9万6000人増で、全体の伸びを主導した。

平均時給は前月比0.2%増、8月と変わらず引き続き緩やかな伸びとなった。前年比では4.2%増と、8月の4.3%増から鈍化し、2021年6月以降で最小の伸びとなった。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:9月の雇用者数は+33.6万人だったね。

さーちゃん:とてつもなく増えたわね。予想の倍じゃないの。

はむすけ:特にレジャー・接客業が増えたね。

さーちゃん:コト消費は続いているということかしら。

はむすけ:失業率は変わらずの3.8%。

さーちゃん:U-6は7.0%と0.1%だけど前月より改善したわ。

 

 

2. 平均時給は?

はむすけ:給料は前年比+4.2%

さーちゃん:0.1%だけ低下したわね。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:PCEコアデフレータは3.9%だったよ。

さーちゃん:前月より0.3%低下したわね。

はむすけ:ついに4%を切ってきたね。

さーちゃん:2021/9月以来、2年ぶりの低さだね。

 (CPIは10/12発表予定)

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:9月の製造業景気指数は49.0と予想を上回ったよ。

さーちゃん:今年6月から反転、上昇が続いているわね。

はむすけ:まだ50は下回っているけど、再点火してきそうな流れだね。

さーちゃん:非製造業は53.6と予想通りね。

はむすけ:まだ上回っているけど50に近づいてきているね。

 

5. まとめ

はむすけ:びっくりするような雇用者の増加だったね。

さーちゃん:そうね。でも失業率は変わらずで、給与は下がったわ。

はむすけ:雇用の質の悪化は確認できたかもね。利上げまでは踏み切らなくていいかな。

さーちゃん:結構苦し紛れの評価な気がするけど。

はむすけ:景気指数も50前後で大きな悪化はなし。株式相場も堅調。

さーちゃん:米金利は上昇しているわね。4.8%と2007年以来16年ぶりよ。

はむすけ:過去の利上げ局面を見ても、政策金利程度まで米10年債は利回り上昇しているから、過去の例から考えると当然の側面もあると思うけどね。

さーちゃん:そうなると、5.6%くらいまではあり得るってことになるわね。

はむすけ:そうだね。過去は〇〇ショックやバブル崩壊が起きて、株式市場が急落下、利下げで金利上昇局面に終わりが訪れているね。

さーちゃん:はむすけ自身も前に警告してたけど、株式市場は今年の年始が安値よ。

はむすけ:弱気派も相応にいるから、今回は極端な下落を伴わずに、ジリジリ上がる相場が来るのが基本路線だと思ってるよ。

さーちゃん:市場関係者が過去から学んだのかしら。ソフトランディング成功なるね?!

 

米9月雇用者数33.6万人増、過去8カ月で最大の伸び 失業率3.8% | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M09 Results

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2023年8月米雇用統計 +18.7万人 失業率3.8% 平均時給+4.3%前年比(さ)

【2023/09/02 ロイター】米労働省が1日発表した8月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数が予想以上に増加したものの、失業率は悪化し、賃金の伸びは鈍化した。労働市場の逼迫緩和を示唆し、米連邦準備理事会(FRB)が今月、利上げを見送るとの見方が強まる可能性がある。

非農業部門雇用者数は18万7000人増加。増加数は過去12カ月の月平均(27万1000人)を大きく下回った。

失業率は3.8%で7月の3.5%から上昇。2022年2月以来の高水準となった。

賃金の伸びはやや鈍化。平均時給は前月比0.2%上昇と、伸びは22年2月以来の小ささとなった。7月は0.4%上昇だった。前年比では4.3%上昇。7月は4.4%上昇だった。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:8月の非農業部門雇用者数は+18.7万人だったよ。

さーちゃん:予想は17万人だから少し上回ったね。

はむすけ:失業率は3.8%

さーちゃん:前月の3.4%から悪化したね。

はむすけ:U-6は7.1%にこちらも悪化したよ。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均時給は+4.3%。

さーちゃん:前月の+4.4%から鈍化したとも言いにくいわね。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:7月PCEコアデフレータは+4.2%

さーちゃん:前月が4.1%だけど、あまり変わってないわね。

はむすけ:8月のCPI総合は+3.7%

さーちゃん:予想は+3.6%、前月は+3.2%だったね。

はむすけ:CPI総合は上昇したね。

さーちゃん:それでも市場は利上げ停止を想定しているみたいね。

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:ISM製造業景気指数は47.6と50は下回ったまま。

さーちゃん:前月の46.4よりは強くなったわね。

はむすけ:ISM非製造業景気指数は54.5と予想、前月ともに上回ったね。

さーちゃん:サービス業は強いね。

 

5. まとめ

はむすけ:雇用者、失業率、給与と低下傾向がみられたね。

さーちゃん:悪くなりすぎずに悪くなっていい感じね。

はむすけ:給与>物価だけど、同じようなもんだね。

さーちゃん:減速は無理なく出来ている理由だね。

はむすけ:そうだね。市場では早くも利上げ落ち止めに自信を持ち始めたね。

さーちゃん:これでソフトランディングが完成するのかしら

 

 

米8月失業率3.8%に上昇、賃金伸び鈍化 雇用18.7万人増 | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M08 Results

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2023年7月米雇用統計 +18.7万人 失業率3.5% 平均時給+4.4%前年比(さ)

【2023/08/04 ロイター】米労働省が4日発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数の伸びは予想を下回ったものの、賃金は底堅い伸びを維持、失業率も低下し、労働市場の引き締まり継続を示唆した。

非農業部門雇用者数は18万7000人増と、ロイター調査によるエコノミスト予想の20万人増を下回った。

失業率は3.5%で前月の3.6%から低下、50年強ぶりの低水準となった。

平均時給は0.4%上昇し6月と同水準。前年比では依然高く4.4%上昇となった。

ただ、5・6月分の雇用者数の伸びは下方改定され、米連邦準備理事会(FRB)の一連の利上げを受け、労働需要が減速しつつある兆候も示された。

これにより、過去3カ月間の雇用者数の伸びは月平均21万8000人と、前年同期の平均である43万4000人から大きく減速した。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:7月の非農業部門の雇用者数は18.7万人増だったよ。

さーちゃん:予想の20万人を下回ったわね。

はむすけ:失業率は3.5%と低下したよ。

さーちゃん:まだ失業率は上がってこないのね。減速できているのかしら。

はむすけ:雇用者数の伸びは一服していきているね。過去3カ月の平均は昨年の半分くらいになったよ。

さーちゃん:失業率は下がらないわね。U-6も6.7%と横ばいって感じね。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:給与の伸びは前年比+4.4%

さーちゃん:変わってないわね。

はむすけ:FRBが言う「雇用市場の緩和」は見られないね。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:6月のPCEコアデフレータは+4.1%と低下。

さーちゃん:前月の+4.6%と比べると下がった感じが出るわね。

(8/15追記)

はむすけ:7月のCPI総合は+3.2%でした。

さーちゃん:予想が3.3%だったから、思ったより高まらなかったね。

はむすけ:安心感があるけど、金利上昇にもなっているね。

さーちゃん:米国10年国債が4.19%(8/14)まで来たね。

はむすけ:去年の10月の4.24%を超えてくれば、金利はまだ上があるかもね。

さーちゃん:FF金利が5.50%だから長期金利ももうちょっと上がってもいいかもね。

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:製造業は46.4と前月の46.0より小幅上昇。

さーちゃん:製造業にも変化が? もう少し見てみないとね。

はむすけ:非製造業は52.7。前月よりは下がったね。

さーちゃん:それでも非製造業は50を上回っているね。

 

5. まとめ

はむすけ:雇用者数〇、失業率×、平均時給×って感じかな。

さーちゃん:〇は好感、×は嫌気ね。今回は嫌気が優勢ね。

はむすけ:失業率と給与が全然悪化しないね。

さーちゃん:市場も最近はそこを嫌気する反応が増えてきているわね。

はむすけ:やきもきしているのかな。金融政策は効果が出るのに時間がかかる。

さーちゃん:「実はオーバーキルしてた」なんて事になってなきゃいいけど。

はむすけ:米国金利が上昇してきたことが気になるね。10年米国債が4.17%まで行ったね。

さーちゃん:株価は上がっていたから、反動が出るかしらね。

はむすけ:甲子園も開幕したし、夏休み相場になってくるから変動が大きくなる時もあるかもね。

 

米雇用、7月は18.7万人増で予想下回る 失業率3.5%に低下 | ロイター

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