個別で記事にするほどではないけど、ピックアップしておきたいニュースの盛り合わせです。
さらっと内容と評価をまとめます。
目次
1.地銀、定期預金金利 下げ
【2020/7/29 日経】
日本経済新聞の調べによると、全国の地銀(64行)と第二地銀(38行)のうち85%に当たる87行が、4月から7月28日までの間に金利を0.002%へ下げていた。改定後の金利は新たに口座を設けたり、満期を迎えて継続したりした預金者が対象となる。
さて、日本の預金者の皆様には痛い話です。否、もう低金利に慣れているので何も感じないでしょうか。 0.002%という事は1億円預けても2000円の利息です。
銀行もあからさまに預金を歓迎しなくなってきていますね。 実は、以前から公共団体や財団などの法人向けでは預金の辞退が出てきていました。ついに個人にまで来たかと感じます。 当面使い道が決まっていない資金は運用に回す方がおすすめです。 お金を貸す人の地位は金利低下によりどんどん下がっています。 使う人の方に託したほうが優位だと思います。
2. 7月FOMC 次回に布石?
【2020/07/31 日経】米連邦準備理事会(FRB)は29日の米連邦公開市場委員会で、ゼロ金利政策と量的緩和政策の維持を決めた。大量の緩和マネーを流し込んだが、新型コロナウイルスの猛威で景気のV字回復は困難だ。パウエル議長は9月の次回会合で追加策を決定する可能性も示唆した。
さて、FOMCです。今回は現状維持でしたが、9月にフォワードガイダンスを言うかも知れないとのことです。
フォワードガイダンスは現在の政策のはしごを外さないと市場に宣言することで、リスクテイクを促す狙いがあると考えます。今回まではコロナショックの悪化を食い止める策。これからはリスクテイクを促す策の組み込みも狙っているのではないかと思います。 悪化の食い止めの目途が立ちつつあるとFRBも認識しているんでしょうね。
3. ユーロ圏 GDP40.3%減
【2020/08/01 日経】欧州連合(EU)統計局が31日発表した2020年4~6月期のユーロ圏の域内総生産(GDP)速報値は物価変動を除いた実質で前期比12.1%減った。年率換算では40.3%減と、1~3月期に続いて過去最悪を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大で経済活動が大きく鈍った。
各国は外出などの制限を5月から徐々に緩和し、経済は再び動き始めている。IHSマークイットによると、ユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)は7月に約2年ぶりの高水準となり、景況感は感染拡大前の水準を取り戻した。製造業、サービス業ともに節目の50を超え、企業活動がおおむね順調に再開されていることを示唆した。財政出動や欧州中央銀行(ECB)の金融緩和の効果も景気を支える。
さて、ユーロ圏の経済も相当傷んだことが確認できます。そのためユーロ共通債務の構想がまとまってきたんでしょうね。 雨降って地固まる。漸進していくしかないのでしょう。 ドイツは前期比10.1%減と域内で比較すると下落は少ないです。 7-9月期は大幅な回復が見込まれています。
4.ブラジル 利下げ
【2020/8/7 日経】ブラジル中央銀行は5日、政策金利を年率で0.25%引き下げ、過去最低の2%に改めると決めた。物価上昇率を下回る水準で、実質金利はマイナスだ。新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、金融政策で景気を下支えする。一方、通貨安を促す可能性もある。
さて、高金利通貨の代名詞でもあったブラジルが実質マイナス金利になりました。需要が旺盛であれば、来月はブラジルの株価は回復が見込めます。 全世界的な低金利の影響はブラジルにも出ています。
地銀87行、定期金利一斉下げ 今年度0.002%に 日銀緩和政策、貸出利息で採算とれず :日本経済新聞
FRB、9月会合で追加策示唆 ゼロ金利・緩和を維持 :日本経済新聞
ユーロ圏GDP40.3%減 4~6月年率 過去最悪を更新 南欧の落ち込み際立つ (写真=ロイター) :日本経済新聞
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