【2024/04/06 ロイター】米労働省が5日発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は前月比30万3000人増加し、市場予想の20万人増を大幅に上回った。賃金の上昇も続き、米経済が第1・四半期も堅調だったことが示されたことで、連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始が後ずれする可能性がある。
予想レンジは15万ー25万人増だった。
時間当たり平均賃金は前月比0.3%上昇。2月は0.2%上昇だった。天候に関連した統計の歪みが後退した。前年比では4.1%上昇、2月は4.3%上昇だった。
失業率は3.8%で、前月の3.9%から低下した。26カ月連続で4%を下回り、1960年代後半以来の長さとなった。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:3月の雇用者数は+30.3万人だったね。
さーちゃん:予想は20万人だから大きく上回ったね。
はむすけ:ほぼ1年ぶりの大幅増だね。失業率は0.1%低下の3.8%だったよ。
さーちゃん:失業率も低下して、強い雇用統計だったわね。
はむすけ:U-6は7.3%と変わらず。
2. 平均時給は?
はむすけ:給与は+4.1%
さーちゃん:まだ4%台の伸びが続いてるわね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:物価を示す2024年2月のPCEコアデフレータは+2.8%
さーちゃん:今回も給与>物価ね。
はむすけ:2024年3月のCPI総合も+3.5%と前月の+3.2%から上昇に転じたよ。
さーちゃん:ここにきて物価上がってるじゃないの。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:先行きを示す景況感は、ISM製造業景気指数が50.3
さーちゃん:拡大の50を17か月ぶりに上回ったわね。
はむすけ:非製造業のほうは51.4と引き続き50は上回りっぱなしだね。
さーちゃん:産業は先行き拡大とみているのね。
5. まとめ
はむすけ:今回は雇用が強かったね。誤魔化しようがないね。
さーちゃん:ここから利下げができるのかしら?冷める前に温めると過熱してしまうわ。
はむすけ:そうだね。僕らがずっと見ていた給与と物価はまだ給与の伸びの方が大きいし
さーちゃん:家計には給与と株式高などの資産効果があったままだものね。
はむすけ:ここから利上げはないと思うけど、最後の一押しのため必要だと思うね。
さーちゃん:でも政治的にも難しいでしょう。今年は大統領選挙もあるし。
はむすけ:本来はそういうものに左右されてはいけないと思うけど、FRB自身が利上げのカードを持っていないからね。まだ波乱ありそうだね。
さーちゃん:このまま拙速に利下げをしてしまったらどうなるのかしら。
はむすけ:急激に上昇したあと、ひずみが出て〇〇ショックになるんじゃない。それもありだと思うけどね。
さーちゃん:冷たいのね。
はむすけ:そのあと歴史的に回復しなかったことが無いんだ。いいじゃないの^^
米雇用、3月30.3万人増 失業率3.8%に低下 利下げ後ずれも | ロイター
Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2024 Q01 Results
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