【2023/06/02 ロイター】 米労働省が2日発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は33万9000人増と、市場予想の19万人増を大幅に上回った。ただ賃金の伸びは鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げを見送る材料となる可能性がある。
失業率は3.7%と7カ月ぶり高水準。4月に記録した53年ぶり低水準の3.4%から上昇した。
時間当たり平均賃金は前月比0.3%上昇、前年同月比4.3%上昇し、ともに前月から伸びが鈍化。4月は前月比0.4%上昇、前年同月比4.4%上昇だった。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
6. FOMC 据え置き&経済見通し
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:更新がかなり遅くなってしまいました。
さーちゃん:資格テストやなんやらで忙殺されてたね。
はむすけ:早速、5月の非農業部門の雇用者は+33.9万人。
さーちゃん:予想の19万人を大きく上回ったわね。
はむすけ:失業率は0.3%悪化の3.7%だったよ。
さーちゃん:「専門職・ビジネスサービス、派遣など臨時雇用が回復した」そうね。
はむすけ:広義の失業率 U-6は0.1%悪化の6.7%だったね。
2. 平均時給は?
はむすけ:平均時給は+4.3%と伸びが鈍化した。
さーちゃん:雇用者数は強かったけど、失業率、給与の伸びは弱い結果ね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:PCEコアデフレータは前年比+4.7%
さーちゃん:CPI総合の5月は+4.0%だったね
はむすけ:総合指数は下落基調が続いているけど、コアはなかなか下がってこないね。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:5月のISM製造業景気指数は 46.9と前月47.1から低下。
さーちゃん:50を下回るのは7カ月連続ね。
はむすけ:非製造業は50.3と前月の51.9からこちらも低下。
さーちゃん:先行きは緩やかに弱くなっているね。
5. まとめ
はむすけ:雇用も物価も緩やかなの低下と好意的に見ることができそうだね。
さーちゃん:低下幅は少ないし、下げ悩んでいるように見えるけど。
はむすけ:利上げも一時停止になったし、FRBも十分利上げはできたとみているみたいだね。
さーちゃん:株式市場は今年の高値を付けてきているけどもう大丈夫なのかしらね。
6. FOMC 据え置き&経済見通し
米連邦準備理事会(FRB)は13─14日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げをいったん停止した。一方、同時に発表した金利見通しは、予想を上回る景気の堅調さと緩慢なインフレ鈍化ペースを踏まえ、年末までに合計0.50%ポイントの利上げを行うシナリオを示した。
パウエル氏は7月FOMCについて、当局者らは何ら決定していないとし、今後の状況次第で常に変化する「ライブ会合」になると語った。
はむすけ:6月のFOMCは大方の予想通り金利据え置きで来たね。
さーちゃん:直前のCPIも4.0%と鈍化したのもよかったね。
はむすけ:同時、経済見通しを公表し、年末のFF金利中央値は5.6%に上げたね。
さーちゃん:あと2回のイメージね。
はむすけ:失業率と物価は大きく悪くなることなく着地するように見ているようだけど、少し都合のいいように思える。
さーちゃん:雇用の強力な悪化は無いが、物価が下がるってのは確かにね。
はむすけ:7月会合で利上げについても決まってないと言ったね。
さーちゃん:最終盤になってきたようだけど、上手くランディングできるのかしらね。
米5月雇用者は予想上回る33.9万人増、賃金伸び鈍化 失業率3.7% | ロイター
Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M05 Results
FRB金利据え置き、年内2回の利上げ想定 慎重に情報を点検へ | ロイター
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20230614.pdf
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