8月23日に中国は米国の対中関税への報復措置を発表しました。
今回で双方の輸入の全ての関税が強化されました。ここで整理してみましょう。
[米国🇺🇸] 名目GDP 20兆4940億ドル
対中輸入 5500億ドル
第1弾 340億ドル、第2弾 160億ドル、第3弾 2000億ドル、第4弾 3000億ドル。
既に第3弾までの2500億ドル分は25%に引き上げ済。9月に1500億ドル分に10%。残りの1500億ドル分は12月に引き上げ予定です。
[中国🇨🇳]名目GDP 13兆4074億ドル
対米輸入 1500億ドル
第1弾 340億ドル、第2弾 160億ドル、第3弾 600億ドル、第4弾 400億ドル。
既に1500億ドル分に25%の引き上げ済。 さらに750億ドル分に5〜10%上乗せを9月と12月に行う予定です。
さて次の手は何があるんでしょうね。私は米中貿易摩擦は先の日米貿易摩擦と類似点があると考えていますので、関税の一層の上乗せや、通貨安への不満表明と内需拡大策の要求が行われると思います。
通貨安への批判は為替操作国認定で既にスタートしていますね。また内需拡大と外資参入の緩和も既に要求されていますので、この辺りの強化も行われるでしょう。
中国も物を安く作って売る供給国から、米国のように巨大な消費国に変貌して行くでしょう。 そして、その巨大消費地で商売をしたい外国勢は参入障壁を減らそうとするのが自然な行動です。
日本でも中国の消費力は轟いていますね。なんでしょうか?
「爆買い」という言葉が一般化されていますね。
2019/9/4 名目GDPを追加。IMF 2019/4月 World Economic Outlook Data base