【2023/08/04 ロイター】米労働省が4日発表した7月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数の伸びは予想を下回ったものの、賃金は底堅い伸びを維持、失業率も低下し、労働市場の引き締まり継続を示唆した。
非農業部門雇用者数は18万7000人増と、ロイター調査によるエコノミスト予想の20万人増を下回った。
失業率は3.5%で前月の3.6%から低下、50年強ぶりの低水準となった。
平均時給は0.4%上昇し6月と同水準。前年比では依然高く4.4%上昇となった。
ただ、5・6月分の雇用者数の伸びは下方改定され、米連邦準備理事会(FRB)の一連の利上げを受け、労働需要が減速しつつある兆候も示された。
これにより、過去3カ月間の雇用者数の伸びは月平均21万8000人と、前年同期の平均である43万4000人から大きく減速した。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:7月の非農業部門の雇用者数は18.7万人増だったよ。
さーちゃん:予想の20万人を下回ったわね。
はむすけ:失業率は3.5%と低下したよ。
さーちゃん:まだ失業率は上がってこないのね。減速できているのかしら。
はむすけ:雇用者数の伸びは一服していきているね。過去3カ月の平均は昨年の半分くらいになったよ。
さーちゃん:失業率は下がらないわね。U-6も6.7%と横ばいって感じね。
2. 平均時給は?
はむすけ:給与の伸びは前年比+4.4%
さーちゃん:変わってないわね。
はむすけ:FRBが言う「雇用市場の緩和」は見られないね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:6月のPCEコアデフレータは+4.1%と低下。
さーちゃん:前月の+4.6%と比べると下がった感じが出るわね。
(8/15追記)
はむすけ:7月のCPI総合は+3.2%でした。
さーちゃん:予想が3.3%だったから、思ったより高まらなかったね。
はむすけ:安心感があるけど、金利上昇にもなっているね。
さーちゃん:米国10年国債が4.19%(8/14)まで来たね。
はむすけ:去年の10月の4.24%を超えてくれば、金利はまだ上があるかもね。
さーちゃん:FF金利が5.50%だから長期金利ももうちょっと上がってもいいかもね。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:製造業は46.4と前月の46.0より小幅上昇。
さーちゃん:製造業にも変化が? もう少し見てみないとね。
はむすけ:非製造業は52.7。前月よりは下がったね。
さーちゃん:それでも非製造業は50を上回っているね。
5. まとめ
はむすけ:雇用者数〇、失業率×、平均時給×って感じかな。
さーちゃん:〇は好感、×は嫌気ね。今回は嫌気が優勢ね。
はむすけ:失業率と給与が全然悪化しないね。
さーちゃん:市場も最近はそこを嫌気する反応が増えてきているわね。
はむすけ:やきもきしているのかな。金融政策は効果が出るのに時間がかかる。
さーちゃん:「実はオーバーキルしてた」なんて事になってなきゃいいけど。
はむすけ:米国金利が上昇してきたことが気になるね。10年米国債が4.17%まで行ったね。
さーちゃん:株価は上がっていたから、反動が出るかしらね。
はむすけ:甲子園も開幕したし、夏休み相場になってくるから変動が大きくなる時もあるかもね。
米雇用、7月は18.7万人増で予想下回る 失業率3.5%に低下 | ロイター
Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M07 Results
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