【2023/07/07 ロイター】米労働省が7日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は予想以上に伸びが鈍化し、2020年12月以来2年半ぶりの小幅増にとどまった。
非農業部門雇用者数は20万9000人増で、市場予想の22万5000人増を下回った。雇用者数の伸びが市場予想を下回ったのは15カ月ぶり。
時間当たり平均賃金は前月比0.4%上昇、前年同月比4.4%上昇でともに5月と同水準だった。
失業率は3.6%と7カ月ぶりの高水準だった5月の3.7%から低下。失業率は22年3月以来、3.4─3.7%の範囲で推移している。
労働参加率は4カ月連続で62.6%。ただ、25歳から54歳までの働き盛りの世代の労働参加率は83.5%と5月の83.4%から上昇し、02年5月以来の高水準に達した。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:七夕に発表された雇用統計は20.9万人増だったよ。
さーちゃん:予想は22.5万人だから思ったより伸びなかったね。
はむすけ:失業率は0.1%改善して3.6%
さーちゃん:変わりなしって感じね。
はむすけ:劇的なことは起きていないけど、雇用者数の減速は続いているね。
さーちゃん:でも失業率に限ってだと、2022年3月から16か月ほとんど変わっていないわよ。
はむすけ:U-6(季節調整済)は6.9%と前月の6.7%から悪化したよ。
さーちゃん:市場は雇用は減速して好感したみたいだけど。
2. 平均時給は?
はむすけ:平均時給の伸びは前年比+4.4%で変わりなし。
さーちゃん:進展ないように感じるわね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:5月のPCEコアデフレータは前年比+4.6%。
さーちゃん:4月が+4.7%だったから改善なしね。
はむすけ:でも、6月のCPI総合は前年比+3.0%と、5月の+4.0%から大きく低下したよ。
さーちゃん:そうね。一気に1%低下。2%までもう一息ね。
はむすけ:総合物価は下落が続いているんだよね。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:6月のISM景気指数、製造業は46.0。非製造業は53.9だったよ。
さーちゃん:製造業は50以下だし、前月からも弱くなっているね。でも、非製造業は前月に+3.6と強くなっているね。
はむすけ:非製造業は景況感がいいみたいだね。
5. まとめ
はむすけ:物価が着実に下がってきたね。
さーちゃん:そうね。大きなショックが無く来ているね。
はむすけ:それに対して雇用環境は停滞とみることもできるね。
さーちゃん:今後の利上げの余地も確保できてるね。
はむすけ:米国債の金利も2年、10年も上昇していたけど下落に転じた。
さーちゃん:特に10年国債は去年の10月のピークは変わってないわね。
はむすけ:FRBも利上げを6月に見送るなど、利上げ局面にも変化が。
さーちゃん:いよいよ対インフレの時期が過ぎて、再度株式が花開く時期が来るのかしら。
はむすけ:最近のグロース株の上昇をみていると、その兆しは出ているね。
さーちゃん:MMFの積み上がりなど、弱気派も一定数いるなかで、強気の芽がでてきたってことは、本格的かもね。
はむすけ:そろそろ穴倉から出てくる時期かもね。
さーちゃん:ついにはむすけも強気転換かしら。
米6月雇用、20.9万人増に鈍化 失業率3.6%に改善 賃金の伸び継続 | ロイター
Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M06 Results
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