【2023/03/10 ロイター】米労働省が10日発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は31万1000人増加し、市場予想を上回る伸びとなり、雇用の堅調さを改めて示した。同時に、失業率は上昇し、賃金の前月比伸び率が鈍化するなど、労働市場が軟化しつつある兆候も示唆し、米連邦準備理事会(FRB)が月内の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を0.5%ポイントに拡大するという観測が後退した。
ロイターがまとめた市場予想は20万5000人増加だった。
時間当たり平均賃金は前年同月比は4.6%上昇。1月は4.4%上昇だった。
失業率は3.6%で、1969年5月以来の低水準だった前月の3.4%から上昇した。
労働参加率は62.5%と、前月の62.4%から上昇した。
2月のU6失業率は6.8%だった。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:1月は大きなサプライズがあったけど2月の雇用統計は強弱まちまち
さーちゃん:具体的にはどうなの?
はむすけ:雇用者数は31.1万人増!
さーちゃん:市場予想を上回ったわね。強いね。
はむすけ:失業率は0.2%悪化の3.6%に。
さーちゃん:こっちは弱いね。
はむすけ:U-6も6.8%と前月比0.2%悪化。
さーちゃん:2か月連続の悪化ね。弱いね。
2. 平均時給は?
はむすけ:平均時給は前年比+4.6%
さーちゃん:前月から0.2%上昇ね。強いわ。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:1月のPCEコアデフレータは+4.7%
さーちゃん:こっちも前月比で上昇しているね。
はむすけ:2月CPIも上昇に転じたし、トレンドが変わっていたとしたら怖いね。
(追記3/24 3月CPI)
はむすけ:3月のCPI総合は6.0%
さーちゃん:前月より-0.4%ね
4. ISM景気指数は?
はむすけ:2月のISM製造業景気指数は47.7と前月比上昇
さーちゃん:低下が続いていた製造業も反転したね。
はむすけ:ISM非製造業景気指数は55.1と前月からは0.1だけ下落したよ。
さーちゃん:まだ高水準は続いているわね。
5. まとめ
はむすけ:雇用統計は雇用者は増えて、失業率と給与は低下したね。
さーちゃん:物価と比べると、同じ給与の伸び率になったわね。
はむすけ:景況感も反転しだしたのか、今後数カ月の数字を見る必要があるね。
さーちゃん:利上げも終盤になってきたのに、ここで物価が上がり始めるとよくないね。
はむすけ:ボルカーの時代もそうだけど、鎮火したと思っても再燃したことはあったしし、前に言ったように市場に完全な絶望はまだ足りてないことが気がかりだね。
さーちゃん:完全に焼野原にならないと目が覚めないのかしら。
はむすけ:SVBの破綻も報じられたし、3月のFOMCと経済見通しにはより注意が必要だね。
はむすけ:3/10の日銀金融政策決定会合で黒田総裁が最後の会見をしたね。お疲れ様でした。デフレマインドはめちゃくちゃ手ごわいですね。
さーちゃん:人の習慣は作られた年月と同じだけの時間をかけて、やっと変えることができる。ってのがはむすけの持論ね。
はむすけ:20年はいると思っているよ。実際10年で少しマインドに変化はあったよね。
再送米雇用2月は予想上回る31.1万人増、失業率3.6%に上昇 賃金伸び鈍化 | ロイター
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