【2021/11/05 ロイター】米労働省が5日発表した10月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月より53万1000人増加した。予想されていた以上の増加幅となり、第4・四半期の初めに経済活動が勢いを取り戻したことをより鮮明に示した。今夏の新型コロナウイルス感染者数の急拡大が収まったことを受けた。
9月の雇用者数の増加幅も、当初発表の19万4000人から31万2000人へ上方改定された。雇用者数は2020年2月に付けたピークと比べるとなお420万人低い水準にある。年初からの月ごとの伸びの平均は58万2000人。
10月の市場予想は45万人増だった。9月初めに連邦政府の失業手当が終了し、学校が再開して対面授業が始まったが、労働者不足は続いている。
人手不足を反映し、賃金は引き続き上昇。時間当たり平均賃金は前月比0.4%、前年同月比4.9%増加した。
10月の失業率は4.6%と、9月の4.8%から改善した。企業の求人が非常に強い一方で、引き続き数百万人が失業しており、労働力となっていない。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:今回はかなり遅い更新なってしまったよ。
さーちゃん:ほんと、今月は書かないのかと思ったわ。
はむすけ:さて、さっそく始めるよ。10月の雇用者数は+53.1万人と予想を上回ったよ。
さーちゃん:9月も31.2万人に上方修正されたわね。
はむすけ:失業率も改善し4.6%。
さーちゃん:少し回復の基調が強くなってきたのかしら。
はむすけ:U-6も8.3%と改善が続いているよ。
2. 平均時給は?
はむすけ:前年比+4.9%とさらに改善
さーちゃん:質も改善しているのね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:2021年9月のPCEコアデフレータは+3.6%と3カ月連続横ばいだったよ
さーちゃん:こっちはインフレ加速していないのね。PCEデフレータや消費者物価や上昇しているのにね。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:ISM製造業景気指数は60.8と予想(60.5)を上回り、60以上が続いているよ。
さーちゃん:非製造業景気指数は66.7と予想(62.0)を大きく上回り先行きの強気が表れているね。
はむすけ:60超えが連続しているのは異様なことだと思うよ。それだけ景気回復の勢いは強いんだね。
5. まとめ
はむすけ:今月の雇用統計も改めて確認してみると、雇用者数や平均時給の伸びが加速してきているね。
さーちゃん:物価の上昇も高いまま、そろそろ一時的というにも無理がありそうね。
はむすけ:認めざるを得ないね。FRBも態度を改めてテーパリングの開始を宣言したね。
さーちゃん:この調子で物価が高く、雇用回復が進むと、いよいよ利上げが見えてくるわね。
はむすけ:そうだね。今のところ来年夏ごろの予想が多いけど、要注目だね。
UPDATE 2-米雇用統計、10月53.1万人増 失業率は4.6%に改善 | ロイター (reuters.com)
表 A-15.労働不足の代替措置 - 2021 M10 結果 (bls.gov)
米量的緩和、今月から縮小 コロナ危機の政策転換: 日本経済新聞 (nikkei.com)
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