【2021/10/08 ロイター】米労働省が8日発表した9月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比19万4000人増だった。9カ月ぶりの小幅な増加にとどまり、市場予想の50万人増を大きく下回った。政府部門の教育関連の減少が目立った。
8月の雇用者数は当初の23万5000人増から36万6000人増へ上方改定された。
9月の失業率は4.8%と、8月の5.2%から改善し、18カ月ぶりの低水準となった。職探しを断念する動きも低下の一因となっている。
時間当たり平均賃金の伸びは加速し、前月比0.6%増加した。
米労働局のレポートから計算した平均時給の前年比は+4.6%でした。U-6は前月比0.3%改善の8.5%でした。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:何が起こってるのだろう?
さーちゃん:9月の雇用統計も予想を大きく下回る結果だったわね。
はむすけ:そうなんだよ。 雇用者数は19.5万人と市場予想の50万人には遠く及ばない結果だったよ。
さーちゃん:8月分は上方修正されて36.6万人増になったわね。
はむすけ:元々ブレの大きな調査だけど、予想の半分以下というのは極端だよね。パンデミックにより就業に支障が出たり、就職活動をやめたりしているそうだけど。
さーちゃん:はむすけが言っていた、コロナの自粛や失業保険の上乗せ終了の影響は出てこれなのかな。
はむすけ:経済再開で雇用が増加するとの見込みはハズレかもね。
さーちゃん:失業率は4.8%に低下、U-6も8.5%に低下続いているわね。
2. 平均時給は?
はむすけ:前月比+0.6%だったね。労働局のデータから計算した、前年比は+4.6%だったよ。
さーちゃん:給与は伸びが加速しているね。
はむすけ:人手不足だからね。給与も増えているのに雇用者の増加が減速しているのは理解しにくいよ。
さーちゃん:働くってお給料だけじゃないからね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:2021年8月のPCEコアデフレータは+3.6%と上昇したよ。
さーちゃん:ベース効果が無くなって低下に向かうんじゃなかったの?
はむすけ:痛いところ突くね。その通り。逆に物価は上昇しました。
さーちゃん:ということは、FRBが言っていた「一時的」ではなくなってきているのね。
はむすけ:そうだね。供給の問題が想定以上に重いのかもね。
さーちゃん:雇用者も増えないし、何が原因なのかしらね。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:2021年9月のISM製造業景気指数は61.1と前月の59.9から改善したよ。
さーちゃん:非製造業景気指数も61.9とピークまではいかないけど改善ね。
はむすけ:先行きは60超えとかなり明るいんだよね。
さーちゃん:これは先行指数だから、遅行指数の雇用は後から回復してくるとみてるんじゃない?
はむすけ:そうなるよね。
5. まとめ
はむすけ:でも、解せない!!
さーちゃん:ニュースだとFRBの11月テーパリング開始の実行に支障はないようね。
はむすけ:そういう楽観論も気になるんだよね。本来なら失望されてもいいと思うんだけど。雇用者数はパンデミック前の2020年2月からまだ500万人の減少、今年に入ってからの月の平均は56.1万人の増加になってる。
さーちゃん:このペースならパンデミック前まではあと9か月ね。
はむすけ:そうだけど、8月も9月も明らかに回復が減速しているのに、テーパリング開始に変化がないこと正当化するいは理由が足りていないと感じるんだよ。
さーちゃん:雇用は重要だけど、総合的にFRBは判断してくるんでしょ。
はむすけ:テーパリング開始が規定路線で、それに合わせてニュースが作られている可能性を感じるぞ。
さーちゃん:何よそれ。大げさね。陰謀論かしら。
はむすけ:そうじゃないけど、現実と市場の間にギャップができると、その修正の時にきつい事になるからさ。
さーちゃん:はむすけの認識だけが世間とずれてると思うけど!
はむすけ:パパだけ異端かよ!?
米雇用、9月は19.4万人増止まり 政府部門で減少 失業率4.8%に改善 | ロイター (reuters.com)
米雇用者数、19.4万人増に減速-2カ月連続で予想を大きく下回る - Bloomberg
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