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2021年2月米雇用統計 37.9万人増、失業率6.2%、平均時給5.3%増(さ)

【2021/03/06 ブルームバーグ

米雇用者数は2月に市場の予想以上に増加し、失業率は低下した。労働市場は期待外れな動向が過去数カ月続いたあと、再び前進しつつあることが示唆された。

非農業部門雇用者数は前月比37万9000人増。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想中央値は20万人増。 民間雇用者数は46万5000人増(前月は9万人増)。この中には食品サービスや小売り、ヘルスケア、製造業などの雇用増が含まれる。外食関連の雇用は28万6000人増で、昨年7月以来の大幅な伸びとなった。

家計調査に基づく失業率は6.2%に低下-前月6.3%。市場予想6.3%。「U6」と呼ばれる不完全雇用率は11.1%で変わらず。

平均時給は前月比0.2%増。前年同月比では5.3%増えた。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子

はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:雇用者数が大幅増加だね! 2月はエコノミスト予想を大きく上回る37.9万人増だったよ。

さーちゃん:すごく増えたね。1月も16.6万人増(速報値4.9万人増)に上方修正されたね。 修正の幅じゃないけどねw

はむすけ:1月の景況感指数がよかったのも裏付けられる内容だね。 特に外食関連の雇用は昨年7月以来の大きな伸びを記録したよ。

さーちゃん:昨年7月っていうとロックダウン後の強力な回復の時ね。

はむすけ:そうだね。当時の記事を張っておくよ。 失業率は当時は10%、改善中の値だったね。 今回は6.2%と少し改善したよ。

さーちゃん:今回は外食などコロナリベンジな業種の伸びが見れたみたいだけど、失業率は改善したのね。そういう人達が就活始めると失業率は上がりそうな気がするけど。

はむすけ:そうだね。今回はU6も載せておいたけど、こちらは11.1%で変化なかったね。就活再開の動きは乏しいのかな。

さーちゃん:U6って?

はむすけ:失業者(就活してる人)に就職したいけど、就活していない人を合わせたもので、本当は働きたい人を含めた失業率だよ。 コロナ後の推移をみると改善が続いていたけど、今回は変わらずだったね。 ちなみにコロナ前は7%だったよ。

さーちゃん:コロナの時(2020/5)は22.8%もあったのね。

はむすけ:米国政府やFRBが雇用が不十分と言っているのはこの数字の改善が不十分って見方もあるといわれ始めているね。

さーちゃん:政策を正当化したいだけじゃないの? なんにせよ政府やFRBに経済支援は続くということね。

2. 平均時給は?

はむすけ:5.3%としっかりだね。

さーちゃん:こんなこと言うと失礼だけど、今月増えた外食って低賃金の代表だと思うけど、それでもしっかりなのね。

はむすけ:ほんとに失礼だな。かわりの親の私が関連業種の方にお詫びします。 物価の上がるペースより早く給与は上がっていることが確認できるから、物価上昇が重荷になるのはまだ先のようだね。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:1月のPCEコアデフレータは1.5%と前月と変わらずだね。

さーちゃん:変わっていないのね。市場では景気回復が加速しそうだから金利があがっているって言ってるね。

はむすけ:そのせいで株式は乱高下しているけど、長期的には心配いらないと思うし、FRBの追加緩和を期待する声もあるけど、先月も言ったようにこれから物価が強く出やすい時期に入ってくるからその分は差し引いて物価や金利を考えるほうがいいと思うよ。

さーちゃん:ってことは、今の政策が縮小や拡大で見直される可能性は少ないってことね。 

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:まず2月のISM製造業景気指数は60.8と2018年8月以来、前月を上回り2年半ぶりの数値だね。

さーちゃん:2月のISM非製造業景気指数は55.3と前月を下回ったわ。

はむすけ:製造業は先行きの明るさが増しているけど、非製造業は逆に先行きに暗さが出た結果だね。

さーちゃん:なんであべこべなの
はむすけ:製造業は原材料と人件費の高騰で供給が伸び悩んでいるところに、需要が拡大して受注残を処理できていないみたいだね。 非製造業は寒波の影響も出ているみたい。ただこっちも原材料の高騰や労働力の確保が制約されていることは共通しているのに指数は下がっているね。

 

5. まとめ

さーちゃん:雇用は回復力が増したわね。

はむすけ:そうだね。ISM景気指数では供給面の制約のなかに労働力の確保課題が表れていたから、来月の雇用統計も強くでそうだね。

さーちゃん:物価も強まって、雇用も回復が加速したら、それこそFRBの金融緩和の方針転換が起こりそうじゃないの?

はむすけ:来月も雇用統計が強く回復しているようなら、確かにその懸念をネタにトレードは起こりそうだね。 でも慌てちゃだめだよ。

さーちゃん:オーバーシュートコミットメントね。一度や二度、物価が目標を上回ってもFRBは政策を変えることはないってことよね。

はむすけ:その通り。もしかしたらこれからはU6失業率にも注目かもしれないね。民主党は経済対策の効果が労働者の隅々まで行き渡っていないことに注目しているから、今後の政策の方向感がわかるかも知れない。

 

 

humske.hatenablog.com

 

米雇用者数2月は37.9万人増、予想上回る-失業率6.2%に低下 - Bloomberg

米国U6 失業率 (investing.com)

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