【2022/02/05 ロイター】米労働省が4日発表した1月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比46万7000人増と、市場予想の15万人増を大幅に上回った。1月は新型コロナウイルスの感染拡大により消費者向けの事業活動が影響を受けたものの、労働市場の基調的な底堅さを示し、米連邦準備理事会(FRB)による3月利上げに向けた下地を整える内容となった。
1月の失業率は4.0%。2021年12月の3.9%からは小幅悪化した。
賃金は上昇した。時間当たり平均賃金は前年同月比5.7%増と、20年5月以来の大幅な伸びを記録。
また、現在は職を探していないが働く用意のある人(縁辺労働者)や正社員になりたいがパートタイム就業しかできない人を含む広義の失業率(U6)は7.1%と、前月の7.3%から低下した。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:さて注目の1月雇用者数は、46.7万人増だったよ。
さーちゃん:予想は40万人減から38万5000人増まで幅があったのよね。予想の上を行く増加ね。
はむすけ:さらに前回の12月の雇用者数も19.9万人増から51万人増に修正されたよ。
さーちゃん:いつものことだけど、修正で2倍以上になるって大胆よね。
はむすけ:これには統計の季節調整モデルの変更も影響しているそうだよ。
さーちゃん:何はともあれ、すごい勢いで雇用が増えたのね。
はむすけ:失業率は4.0%に上昇したよ。
さーちゃん:これだけ雇用者が増えたけど、失業率は悪化したのね。
はむすけ:就職したい人が増えたのかな。U-6は7.1%と改善が続いているよ。
2. 平均時給は?
はむすけ:平均時給は前年比+5.7%と大幅に上昇しているよ。
さーちゃん:今回もレジャー・接客業が大きく雇用者数を増やしているけど
はむすけ:人手不足だから、賃金の上昇も著しいね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:2021年12月のPCEコアデフレータは+4.9%だったね。
さーちゃん:さらに上昇したわね。
はむすけ:1983年以来の高い伸びだね。
さーちゃん:38年ぶりなのね。
はむすけ:さっきの給与の伸びと比べると、給与の伸びのほうが大きいね。
さーちゃん:そうなると消費を冷やすことにはまだ繋がらないのかしらね。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:ISM製造業景気指数は57.6と前月より低下したよ。
さーちゃん:ISM非製造業景気指数は59.9とこちらも前月より低下ね。
はむすけ:それでも拡大の目安の50を大きく上回る状況は変わらないね。
さーちゃん:程度の違いはあっても先行きは拡大が続くってことね。
5. まとめ
はむすけ:雇用統計は強かったね。
さーちゃん:そうなるとFRBは利上げペースを速めてくるのかしら。
はむすけ:そう考えていいだろうね。年5回に中心が移ってきているよ。
さーちゃん:でも、当日の市場はNYダウは下落、ナスダックは上昇、米10年国債も金利上昇だったわよ。
はむすけ:債券が売られて、ハイテクが上がったね。
さーちゃん:利上げ加速ならナスダックの方が上がるのは変じゃない?
はむすけ:そうだね。物価も上昇続いているし、どうみても利上げペースが速くなるのにナスダックに上昇反応は気になるね。
さーちゃん:米国10年債も1.916%よ。 織り込みが済んできたってことなのかしら。
はむすけ:推移を見てみるしかないね。 相場格言で「3日待て」というのがあるからね。
さーちゃん:堂島米相場の本間宗久の言葉ね。
米1月雇用46.7万人増で予想大きく上回る、賃金も上昇 失業率4% | ロイター
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