証券営業マンのハナウタblog

気になったニュースをふふふん♪するブログです

2022年7月米雇用統計 52.8万人増 失業率3.5% 平均時給5.2%前年比増 +7月FOMC 利上げ0.75%(さ)

【2022/08/05 ロイター】米労働省が5日発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比52万8000人増と予想を大きく上回り、就業者数は新型コロナ禍前の水準に回復した。失業率も3.5%に低下し、国内経済が景気後退(リセッション)には陥っていない状況を示した。

7月の雇用者数は2月以来の大幅増で、19カ月連続での雇用拡大となった。6月の雇用者数は39万8000人と、前回発表の37万2000人から上方修正。6月の失業率は3.6%だった。

ロイター調査では、雇用者数は25万人増、失業率は3.6%と予想されていた。雇用者数の予想レンジは7万5000人増ー32万5000人増と幅があった。

時間当たり平均賃金は0.5%上昇、6月は0.4%上昇だった。前年比では5.2%上昇した。

労働参加率は62.1%と、6月の62.2%から低下した。

 

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 6. 7月FOMC +0.75%

 

さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子

はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:今回の雇用統計は予想を大きく上回る大幅増だったよ。

さーちゃん:ここにきて大きく増えたのはなぜかしらね。

はむすけ:52.8万人と市場予想の最大32.5万人を大きく上回った。

さーちゃん:利上げも続いているのにどうしたのかしらね。

はむすけ:失業率も0.1%改善して3.5%だったよ。

さーちゃん:コロナ前の2020年1月に戻ったね。

はむすけ:そうだね。さらに3.4%になったりすると、1969年5月以来の53年ぶりになるね。

さーちゃん:雇用は歴史的な活況具合なのね。IT企業も雇用絞っているのに反応ないわね。

はむすけ:U-6は季節調整済で6.7%と前月と同じだったね。

さーちゃん:雇用が減速や悪化している感じは全然ないわね。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均時給は+5.2%

さーちゃん:前月より+0.1%ね。

はむすけ:雇用者も大きく増えて、給与も上がっている。

さーちゃん:賃金の安い労働者ばかりが増えたわけでもないのかしら。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:2022年6月のPCEコアデフレータは+4.7%だったよ。

さーちゃん:これで4カ月連続下落ね。

(2022/08/13 CPI追記)

はむすけ:2022年7月のCPIは総合+8.5%、コア+5.9%だったよ。

さーちゃん:総合が前月の+9.1%から減速したね。コアは横ばい。

はむすけ:ガソリン価格が前月比7.7%下落したのが大きいようだね。

さーちゃん:これで生活は楽になるのかしら。

はむすけ:食品と家賃は前年比+10.9%と+5.7%とどちらも歴史的な伸びを記録した。

さーちゃん:家計の負担はまだガソリンが減っただけで、食品と家賃は増えたのね。

はむすけ:ガソリンが安いことは喜べるけど、まだ効果が出ている風には見えない。

さーちゃん:市場はCPI下落を好感したようだけどね。

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:2022年7月のISM製造業景気指数は52.8と前月より下落したよ。

さーちゃん:それでも50は維持しているわね。

はむすけ:非製造業が56.7と予想に反して増加したよ。

さーちゃん:製造業は冷やされていて、サービス業は熱されたのね。

はむすけ:仕入価格と在庫が大きく下がったようだね。

さーちゃん:ブルームバーグは「消費者はサービス支出を拡大し、モノへの需要が減少している」と言っているわね。

はむすけ:そうなると、消費意欲はまだ相当高そうだね。

 

5. まとめ

はむすけ:予想以上に強い雇用環境が確認できたね。

さーちゃん:ひと昔前なら歓迎されるでしょうけど、今は過熱が心配ね。

はむすけ:平均時給もコア物価の上昇を上回っているし、需要への圧力は限定的になるだろうね。

さーちゃん:市場では次回9月利上げが+0.75%になることも織り込んできているね。

はむすけ:8月はFOMCが無いから、まだブレそうだね。

さーちゃん:かわりに(?) 8月はジャクソンホールの演説があるわね。

 

6. 7月FOMC +0.75%

はむすけ:7月のFOMCでは+0.75%の利上げが行われたよ。

さーちゃん:+1.0%は無かったので市場は好感したようね。

はむすけ:でも大幅な引き締めなことには変わりないけど、M気質なのかと思うよ。

さーちゃん:既に”織り込んでいる”んじゃないの? 実際長期金利は6月ピークだし。

はむすけ:でも『議長は「スラックが生じるよう、需要が潜在力を下回る状態が持続することを望んでいる」と説明。適切な政策運営により「景気後退に陥らないようにする」と語った。』と言っているようにまだまだ締め付けるよ。

さーちゃん:需要がもっと減るようにする。でも景気後退にはならない。虫のいい話ね。

はむすけ:そこなんだよね。雇用が堅調だから、需要減速と景気後退回避はできるそうだけど。それならどちらかが不十分になると思うけど。

さーちゃん:今のところ上手くいっているようだから、いいんじゃない。

 

 

米7月雇用、予想上回る52.8万人増 失業率3.5% 利上げ継続へ | ロイター

Unemployment Rate (UNRATE) | FRED | St. Louis Fed

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2022 M07 Results

米ISM非製造業景況指数、予想外に上昇-3カ月ぶり高水準 - Bloomberg

FRB再び0.75%利上げ、インフレ注視 議長「次回は指標次第」 | ロイター

米CPIは予想以上に減速、エネルギー価格低下-利上げ圧力緩和 - Bloomberg

Consumer Price Index Summary - 2022 M07 Results

12-month percentage change, Consumer Price Index, selected categories

最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓