【2022/01/27 日経】米連邦準備理事会(FRB)は26日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明文で、政策金利を「まもなく引き上げるのが適切だ」と表明した。パウエル議長は記者会見で「委員会は(次回の)3月会合で利上げに適切な条件が整うと想定している」と語った。保有資産の縮小も「利上げプロセスの開始後に取り組む」と述べ、インフレ抑制に向けて金融引き締めを進める考えを示した。
パウエル議長は利上げ後に保有資産を減らす量的引き締め(QT)にも取り組む考えを示した。コロナ危機後に2倍以上に膨らみ、約9兆ドルに達したFRBの総資産は大きくなりすぎたとの認識を示し「大幅に縮小する必要がある」と語った。前回のQTは利上げ開始から2年近くたった17年秋に始めたが「おそらくもっと早く動いてもいい」と指摘した。
資産規模は「予測可能な方法で減らしていく」とも述べ、国債などを売るのではなく再投資を徐々に減らす形で市場の混乱を招かないようにQTを進める方針を示した。
さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
【目次】
1.わかったこと
2.わからなかったこと
3.まとめ
4.利上げの株式への影響
1.わかったこと
はむすけ:注目のFOMCが終了したよ
さーちゃん:なんで注目だったの?
はむすけ:米国の利上げという一大イベントの先行きがわかる会議だったからね。
さーちゃん:利上げは大きなイベントなのね。で、どうだったの?
はむすけ:先行きは逆に見えづらくなったよ。
さーちゃん:ダメじゃないの
はむすけ:ダメだね。わかったのは3月利上げ開始が濃厚ってことくらいだよ。
さーちゃん:バランスシートの縮小方法も明言したじゃない
はむすけ:利上げの開始後にBS縮小が始まるというところだね。
さーちゃん:資産売却ではなく、再投資の抑制で減らすようね。
はむすけ:最終的には米国債を持つとも言ってたね。でもそれより知りたかったことがあるよね。
2.わからなかったこと
はむすけ:利上げスケジュールの事前予想は年3~4回の0.25%利上げが中心だったけど
さーちゃん:会見では毎回の会合での利上げも否定しなかったのよね。
はむすけ:選択肢が増えてしまった、そのペースなら1回の利上げ幅も0.5%になる可能性も十分あるよ。
さーちゃん:スケジュールがはっきりしないと対策も打ちにくいわね。
3.まとめ
はむすけ:3月まで様子見ないと利上げ対策ができないね。
さーちゃん:それならインフレ率と雇用統計に注目ね。
はむすけ:あとはボードのメンバーの情報発信にも注意だね。
さーちゃん:どうなるかわからない なんて一番不安な局面ね。
はむすけ:会見ではインフレ率が想定より高すぎて、急激に引き締めたいとの考えが伺える内容だっただけに不気味度が増してしまったよ。
さーちゃん:もしかしてインフレ率の見通しが立ってないんじゃないかしら。
はむすけ:インフレ率はFRBも年後半は供給の増加で低下が見込まれていたと思うけど
さーちゃん:でもそれで急激に利上げすると、自然減と利上げのダブルパンチになるじゃない。
はむすけ:一部には景気回復が途切れる、「オーバーキル」を心配する声もあるね。
さーちゃん:そうなったら最悪じゃないの。
はむすけ:それもあってか株式市場は大きく下落したね。リバウンドの可能性もあるけど、もう一段の下落に備えたほうがいいと思う。
さーちゃん:1月FOMCでは進展していないものね。ウクライナもあるし
はむすけ:そうだね。VIXが跳ね上がるようなきっかけがあると、底打ちも期待できるけどね。
28日の各市場:日経平均 26717円、NYダウ 34725$、ナスダック 13770、S&P500 4431、米国10年債 1.77%、ドル円 115.25円、VIX 27.66。
4.利上げの株式への影響
さーちゃん:そもそも利上げはなんで重要イベントなの?
はむすけ:金利は経済活動の基礎になる部分だから、広く影響があるんだよ。
さーちゃん:金利と株価の関係は?
はむすけ:金利をもとに、株式に期待する利益を考えたり。
さーちゃん:金利が上がると、借入のコストも上がるわね。
はむすけ:金利が高いと買うのを待ってみようと思ったりすれば、消費行動にも影響あるよ。
さーちゃん:だから経済に広く影響があるのね。
FOMC声明:FF金利の誘導目標レンジ引き上げ、近く適切になる - Bloomberg
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