【2022/03/04 ブルームバーグ】非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比67万8000人増-昨年7月以来の大幅な伸び。ブルームバーグ調査のエコノミスト予想予想中央値は42万3000人増。
家計調査に基づく失業率は3.8%に低下-前月4%。市場予想3.9%。
平均時給は前月比ほぼ横ばい。前年同月比では5.1%増と、前月から伸びが鈍化した。週平均労働時間は34.7時間に増えた。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:3月に発表された、2022年2月の雇用者数は67.8万人増だったよ。
さーちゃん:先月に続いて予想を上回る伸びだったわね。
はむすけ:失業率も3.8%に改善したよ。
さーちゃん:雇用の回復は力強いわね。
はむすけ:しかし、U-6は7.2%と0.1ポイント悪化したよ。
2. 平均時給は?
はむすけ:平均時給の伸びは+5.1%だったよ。
さーちゃん:前回より伸びが鈍化したわね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:2022年1月は+5.2%だったよ。
さーちゃん:となると賃金の伸び<物価の伸び ってことになるね。
はむすけ:そうだね。米国がインフレに神経質になっているのはこの辺に原因があるのかもね。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:2月の製造業景気指数は58.6だったよ。
さーちゃん:前月の1月分が改訂されて58.8になったから、小幅に低下ね。
はむすけ:非製造業景気指数は56.5と前月比で5.8pt下落と大幅だよ。
さーちゃん:ここにきて非製造業の景況感が悪化しているわね。
5. まとめ
はむすけ:今回のまとめはパウエル議長にお願いするよ。
パウエル議長:労働市場は極めてタイト。物価上昇に対して利上げを行っていく環境が整った。3月会合では0.25%引き上げ、利上げ局面入りするのが妥当だ。
さーちゃん:3月0.5%利上げ説はなくなったわね。
パウエル議長:インフレが高過ぎる状態が続けば、より大幅な利上げの可能性を閉ざさない。ただロシアのウクライナ侵攻によって、見通しは不確実だ。
これから出てくるデータや見通しの変化に応じて、機敏に対応する必要があるだろう。
はむすけ:今回の「機敏に対応する」は引き締めペースの鈍化をイメージしているよ。
さーちゃん:1月会合では引き締めペースの加速を含んでいたので、逆になったね。
パウエル議長:インフレ見通しは、供給制約が緩和し、財政支援の縮小と金利上昇に伴い需要も鈍化するとして、引き続き年内の上昇ペース鈍化を予想している。
はむすけ:インフレは自然減も想定してきつめの引き締めは消極的な印象だね。
さーちゃん:元来パウエル議長はハト派が強い人みたいね。
はむすけ:そうなると、今のように不透明感の強い時には慎重に事を運んでくれそうだね。
さーちゃん:株式相場の支えになりそうね。
はむすけ:1月までは慎重すぎて物価がバンバン上がっていて「後手に回った」とも言われていたけど、状況はFRBにとっては好転したね。
さーちゃん:皮肉なものね。
米雇用者数、予想上回る67.8万人増に加速-賃金の伸びは減速 - Bloomberg
Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2022 M02 Results
パウエル議長「3月の25bp利上げ支持」-大幅利上げも否定せず - Bloomberg
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