証券営業マンのハナウタblog

気になったニュースをふふふん♪するブログです

2023年6月米雇用統計 +20.9万人 失業率3.6% 平均時給+4.4%前年比(さ)

【2023/07/07 ロイター】米労働省が7日発表した6月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は予想以上に伸びが鈍化し、2020年12月以来2年半ぶりの小幅増にとどまった。

非農業部門雇用者数は20万9000人増で、市場予想の22万5000人増を下回った。雇用者数の伸びが市場予想を下回ったのは15カ月ぶり。

時間当たり平均賃金は前月比0.4%上昇、前年同月比4.4%上昇でともに5月と同水準だった。

失業率は3.6%と7カ月ぶりの高水準だった5月の3.7%から低下。失業率は22年3月以来、3.4─3.7%の範囲で推移している。

労働参加率は4カ月連続で62.6%。ただ、25歳から54歳までの働き盛りの世代の労働参加率は83.5%と5月の83.4%から上昇し、02年5月以来の高水準に達した。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:七夕に発表された雇用統計は20.9万人増だったよ。

さーちゃん:予想は22.5万人だから思ったより伸びなかったね。

はむすけ:失業率は0.1%改善して3.6%

さーちゃん:変わりなしって感じね。

はむすけ:劇的なことは起きていないけど、雇用者数の減速は続いているね。

さーちゃん:でも失業率に限ってだと、2022年3月から16か月ほとんど変わっていないわよ。

はむすけ:U-6(季節調整済)は6.9%と前月の6.7%から悪化したよ。

さーちゃん:市場は雇用は減速して好感したみたいだけど。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均時給の伸びは前年比+4.4%で変わりなし。

さーちゃん:進展ないように感じるわね。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:5月のPCEコアデフレータは前年比+4.6%。

さーちゃん:4月が+4.7%だったから改善なしね。

はむすけ:でも、6月のCPI総合は前年比+3.0%と、5月の+4.0%から大きく低下したよ。

さーちゃん:そうね。一気に1%低下。2%までもう一息ね。

はむすけ:総合物価は下落が続いているんだよね。

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:6月のISM景気指数、製造業は46.0。非製造業は53.9だったよ。

さーちゃん:製造業は50以下だし、前月からも弱くなっているね。でも、非製造業は前月に+3.6と強くなっているね。

はむすけ:非製造業は景況感がいいみたいだね。

 

5. まとめ

はむすけ:物価が着実に下がってきたね。

さーちゃん:そうね。大きなショックが無く来ているね。

はむすけ:それに対して雇用環境は停滞とみることもできるね。

さーちゃん:今後の利上げの余地も確保できてるね。

はむすけ:米国債金利も2年、10年も上昇していたけど下落に転じた。

さーちゃん:特に10年国債は去年の10月のピークは変わってないわね。

はむすけ:FRBも利上げを6月に見送るなど、利上げ局面にも変化が。

さーちゃん:いよいよ対インフレの時期が過ぎて、再度株式が花開く時期が来るのかしら。

はむすけ:最近のグロース株の上昇をみていると、その兆しは出ているね。

さーちゃん:MMFの積み上がりなど、弱気派も一定数いるなかで、強気の芽がでてきたってことは、本格的かもね。

はむすけ:そろそろ穴倉から出てくる時期かもね。

さーちゃん:ついにはむすけも強気転換かしら。

 

米6月雇用、20.9万人増に鈍化 失業率3.6%に改善 賃金の伸び継続 | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M06 Results

最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓ 

 

2023年5月米雇用統計 +33.9万人 失業率3.7% 平均時給+4.3%前年比+6月FOMC結果(さ)

【2023/06/02 ロイター】 米労働省が2日発表した5月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は33万9000人増と、市場予想の19万人増を大幅に上回った。ただ賃金の伸びは鈍化し、米連邦準備理事会(FRB)が今月の会合で利上げを見送る材料となる可能性がある。

失業率は3.7%と7カ月ぶり高水準。4月に記録した53年ぶり低水準の3.4%から上昇した。

時間当たり平均賃金は前月比0.3%上昇、前年同月比4.3%上昇し、ともに前月から伸びが鈍化。4月は前月比0.4%上昇、前年同月比4.4%上昇だった。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 6. FOMC 据え置き&経済見通し

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:更新がかなり遅くなってしまいました。

さーちゃん:資格テストやなんやらで忙殺されてたね。

はむすけ:早速、5月の非農業部門の雇用者は+33.9万人。

さーちゃん:予想の19万人を大きく上回ったわね。

はむすけ:失業率は0.3%悪化の3.7%だったよ。

さーちゃん:「専門職・ビジネスサービス、派遣など臨時雇用が回復した」そうね。

はむすけ:広義の失業率 U-6は0.1%悪化の6.7%だったね。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均時給は+4.3%と伸びが鈍化した。

さーちゃん:雇用者数は強かったけど、失業率、給与の伸びは弱い結果ね。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:PCEコアデフレータは前年比+4.7%

さーちゃん:CPI総合の5月は+4.0%だったね

はむすけ:総合指数は下落基調が続いているけど、コアはなかなか下がってこないね。

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:5月のISM製造業景気指数は 46.9と前月47.1から低下。

さーちゃん:50を下回るのは7カ月連続ね。

はむすけ:非製造業は50.3と前月の51.9からこちらも低下。

さーちゃん:先行きは緩やかに弱くなっているね。

 

5. まとめ

はむすけ:雇用も物価も緩やかなの低下と好意的に見ることができそうだね。

さーちゃん:低下幅は少ないし、下げ悩んでいるように見えるけど。

はむすけ:利上げも一時停止になったし、FRBも十分利上げはできたとみているみたいだね。

さーちゃん:株式市場は今年の高値を付けてきているけどもう大丈夫なのかしらね。

 

6. FOMC 据え置き&経済見通し

米連邦準備理事会(FRB)は13─14日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、利上げをいったん停止した。一方、同時に発表した金利見通しは、予想を上回る景気の堅調さと緩慢なインフレ鈍化ペースを踏まえ、年末までに合計0.50%ポイントの利上げを行うシナリオを示した。

パウエル氏は7月FOMCについて、当局者らは何ら決定していないとし、今後の状況次第で常に変化する「ライブ会合」になると語った。

 

はむすけ:6月のFOMCは大方の予想通り金利据え置きで来たね。

さーちゃん:直前のCPIも4.0%と鈍化したのもよかったね。

はむすけ:同時、経済見通しを公表し、年末のFF金利中央値は5.6%に上げたね。

さーちゃん:あと2回のイメージね。

はむすけ:失業率と物価は大きく悪くなることなく着地するように見ているようだけど、少し都合のいいように思える。

さーちゃん:雇用の強力な悪化は無いが、物価が下がるってのは確かにね。

はむすけ:7月会合で利上げについても決まってないと言ったね。

さーちゃん:最終盤になってきたようだけど、上手くランディングできるのかしらね。

 

 

米5月雇用者は予想上回る33.9万人増、賃金伸び鈍化 失業率3.7% | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M05 Results

FRB金利据え置き、年内2回の利上げ想定 慎重に情報を点検へ | ロイター

情報BOX:パウエル米FRB議長の会見要旨 | ロイター

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20230614.pdf 

最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓ 

2023年4月米雇用統計 +25.3万人 失業率3.4% 平均時給+4.4%前年比(さ)

【2023/05/05 ロイター】 米労働省が5日発表した4月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は25万3000人増加で、エコノミストの予想(18万人増)を大幅に上回った。失業率は53年ぶりの低水準となる3.4%に改善した。労働市場が強さを維持していることが示され、米連邦準備理事会(FRB)は当面、利上げを継続する可能性がある。

4月の時間当たり平均賃金は前月比0.5%上昇。3月(0.3%上昇)から伸びが加速した。前年比では4.4%上昇。3月は4.3%上昇だった。賃金の伸びは高すぎる水準にあり、FRBが2%としているインフレ目標に合致していないとの見方も出ている。

全体の失業率が3.4%と1969年以来の低水準を付ける中、黒人の失業率も低下。4.7%と、過去最低を記録した。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 6. FOMC 0.25%利上げ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:4月の雇用統計は25.3万人増で予想(18万人増)を上回ったよ

さーちゃん:ちなみに前月は+23.6万人から+16.5万人に修正されたよ

はむすけ:-7.1万人って!

さーちゃん:失業率は0.1%改善の3.4%ね。

はむすけ:またしても53年ぶりの最低水準を出したね

さーちゃん:U-6は6.6%と、こちらも最低水準

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均時給の伸びは前年比+4.4%

さーちゃん:改定された前月の+4.3%より加速したね

はむすけ:雇用者数、失業率、給与の伸びの3つとも強かったね

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:3月のPCEコアデフレータは前年比+4.6%

さーちゃん:前月が改定されて+4.7%だったから0.1%低下ね

はむすけ:0.1%の違いは誤差だから『減ってない』とみるべきじゃないかな

(4月CPI 追記)

はむすけ:4月CPI総合は前年比 +4.9%でした。

さーちゃん:全然下がってないじゃない。

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:4月のISM景気指数製造業は47.1

さーちゃん:まだ50は割っているけど、前月(46.3)よりは強くなったわね

はむすけ:非製造業は 51.9

さーちゃん:こちらも前月(51.2)よりちょっと強かったね

はむすけ:景況感の大幅な減退は無いみたいだね

さーちゃん:銀行破綻も3月だったのにね

 

5. まとめ

はむすけ:4月の雇用統計も強かったね

さーちゃん:でもFRBは利上げ終盤ね

はむすけ:一応、物価+4.6%に対して、給与+4.4%と実質賃金は減っているからね。ブレーキはかかっていると思うよ

さーちゃん:利上げが効果を出すまでの時間差もあるからね

はむすけ:ただ足元では雇用は強いし、物価は減速が止まってきている。株式相場は強くなっているし、まだ鎮静化には程遠い感じするな

 

6. FOMC 0.25%利上げ

【2023/05/03  ロイター】 米連邦準備理事会(FRB)は5月2─3日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ5.00─5.25%とした。決定は全会一致。また、利上げ停止の可能性を示唆した。同時に信用状況などの経済リスクを注視する姿勢も示した。

 

はむすけ:利上げが行われました。

さーちゃん:FRBの経済見通しの中央値5.1%になったわね

はむすけ:会議後の会見ではパウエル議長は利上げ停止の可能性を見せたね

さーちゃん:反面データ次第では、まだ利上げもありそうな話し方だったね

はむすけ:6月も利上げの可能性は少ないけどあると思うな

さーちゃん:Fed Watchだと9月に50%の確率で利下げを予想しているわよ(2023/05/07 17:40現在)

はむすけ:異常がない限りは年内利下げは無いと思うけどな

さーちゃん:地銀の信用問題も続いているわね。5行目が出なければいいけど

 

 

再送米雇用者数、4月25.3万人増 失業率3.4%に改善 賃金伸び加速 | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M03 Results

米FRBが0.25%利上げ、引き締め停止示唆 政策効果見極めへ | ロイター

最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓ 

日銀 金融政策決定会合と展望レポート 2023/04/28 初植田総裁

 

植田新総裁が就任されて初めての金融政策決定会合がおこなわれました。

本記事では決定の内容や会見を見て、植田総裁が考えていることを正確に捉えたいと思います。

その上で私の意見は、世間が期待しているような出口や正常化ありきの運営可能性は少なく、緩和的な政策が続く。場合によっては強化もあり得ると考えます。その判断はデータ次第であることを強調しておきたいと思います。

では、はじめます。

 

目次

1. 決定会合の結果

2. 展望レポート

3. 多角的レビュー

4. まとめ

 

1. 決定会合の結果

まず、YCC、ETFJ-REIT社債等の買入は現状維持。

次に、新しく「多角的レビュー」の実施が決まりました。これについては後述します。

最後に、一部では「フォワドガイダンスを削除」と報道されていますが、これは正しくないというのが私の意見です。

詳しく申しますと、会見で植田総裁は「コロナ感染症に紐づけた書き方になっていた、整理していい時期にきているという事でカットした」「新たに一番最初に『金融緩和を粘り強く続ける』という文言を入れて、その中で読み込む」と発言されており、文章の表現の方法を変更しただけと見るべきではないでしょうか。

 

また、『賃金の上昇を伴う形で、2%の「物価安定の目標」を持続的・安定的に実現することを目指していく』とありますが、賃金に介入するという意味ではなく(それは各企業の決定事項であり、中銀が口を出すものでは無い)、従来から目指しているデマンドプルでの持続的な物価2%上昇を補完する書き方であると解釈するものです。

それは『2%の物価安定の目標』だけの表現では、現在のようにコストプッシュであってもインフレ率2%になっているので目標は達成したと勘違いする余地があるためと考えます。 

 

2. 展望レポート

注目点は赤丸で示しています、消費者物価指数の見通しのところです。

2024年度は +2.0%。 2025年度は +1.6%。

経済・物価情勢の展望 2023/04/28

会見で植田総裁は「足元のインフレ率はかなり高いところにございます。(中略)その後ははっきりと低下に転じて今年度の後半には2%を下回るところに行く。(中略)下がっていったあと反転してまた上がってくるというところについては、(中略)不確実性が高い」「もう少し辛抱して金融緩和を続けたいのが正直な気持ち」と発言しています。

植田総裁のお考えでは、賃金や企業収益の上昇を伴う好循環でデマンドプルインフレを達成することがゴールであり、その時が政策変更のタイミングを読み解くことができま

す。 

会見でも「1年から1年半のうちに正常化が始まる可能性もゼロではない。(中略)一方でどんどん後ろズレしていくという可能性もゼロではない。2年後3年後4年後」と発言していて、好循環が不足している場合は任期中でも出口や正常化に踏み切ることは無さそうです。 あくまでデータ次第。

3. 多角的レビュー

新しく決まったレビューについては箇条書きにポイントをまとめます。

・1年から1年半で、過去25年の非伝統的政策の効果を検証する。

・1年から1年半の期間の根拠は、自身の任期5年の後半では結果を活用したいから。

・検証方法は、内部の精査はもちろん、外部の専門家や意見も取り入れる想定。まだ詳

細は詰まっていない。

・発表は途中でも、発表したほうが効果的と判断したら随時行う。

・問題認識として、過去の政策はある程度効果はあったが、十分ではなかった。なぜか。

・25年というのは、デフレに陥ってからの政策を検証するための期間設定。

・あえて「レビュー」とした。今までの「検証」などと区別するため。

・区別したいのは、レビューが現時点の政策と結びつくことを防ぐため、目的は長期的な非伝統的金融政策の効果をはかること。

・レビューと毎回の金融政策決定はリンクしない。短期の検証は決定会合で行う。

以上のことから、世界でも例をみないデフレの長期化と、非伝統的金融政策の25年を改めて検証して効果を見定めましょう。それで今後の政策に活かしていきましょう。という。学者的な「効果測定」の政策が強い「レビュー」になると思います。

個人的には結果が楽しみです。私も経済学部卒ですが、経済学は現実に即していない部分もある学問ですので。

4. まとめ

植田総裁の初めての金融政策決定会合が終わりました。

この方は「黒田総裁の次だから」とか「金融緩和の出口を担う」とか関係なしに、データから必要なことを検証する学者肌なお考えをお持ちだと感じます。

会見は緊張されていたのが伝わってきました。会見はお得意ではないのかも知れませ

ん。ただ黒田前総裁のような自信満々な態度とは違っていますが、どちらも真剣だと思います。

特に共通している日本経済の認識としては「日本を持続的なインフレ経済にするのは簡単ではない」「将来のためにもデマンドプルインフレ2%に持っていく必要性がある」ということかと思います。

従来日銀の政策(黒田総裁以前)は、インフレを過度に恐れるあまり、デフレの問題点を過小評価していました。その結果が25年の長期的デフレ。失われた30年です。

そこに引き続き危機意識をもっている植田総裁の就任は日本にとって良いと考えます。

以上のことから、植田総裁に変わったからと言って金融緩和の大幅な修正は期待しづらいと考えるのが結論です。

あなたはどうおもいましたか?

 

 

 

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2023/k230428a.pdf (4/28決定内容)

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2023/k230310a.pdf (3/10前回決定内容)

植田日銀始動、25年緩和を検証 大規模緩和は維持 - 日本経済新聞

https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2304a.pdf (4/28経済・物価情勢の展望)

総裁定例記者会見(2023年4月28日) - YouTube

 

最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓ 

 

2023年3月米雇用統計 +23.6万人 失業率3.5% 平均時給+4.2%前年比(さ)

【2023/04/07  ロイター】米労働省が7日発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は23万6000人増と市場予想を下回ったものの、堅調なペースを維持した。失業率は2月の3.6%から3.5%に低下し、労働市場の逼迫を示し、市場では連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が高まった。

ロイターがまとめた雇用者の市場予想は23万9000人増加だった。

3月の時間当たり平均賃金は0.3%上昇。2月は0.2%上昇していた。3月の賃金上昇率は前年同月比4.2%と2月の4.6%から低下した。

労働参加率は2月の62.5%から62.6%に上昇。アフリカ系米国人の労働参加率は2008年以来の高水準に達した。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 6. FOMC 経済見通し

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:3月の雇用統計の雇用者数は23.6万人増だったよ

さーちゃん:市場予想は15万人増から34万2000人増まで幅があったのね

はむすけ:予想通りにいったね。失業率は0.1%低下の3.5%だったよ

さーちゃん:失業率は低水準のままね。

はむすけ:U-6は6.7%とこちらも動き少ないね。

さーちゃん:雇用は固く動いているわね。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均賃金の伸びは前年同月比+4.2%と減速が続いたよ

さーちゃん:ここが下がってくると、お金使いたい衝動が減ってくるかな

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:2023年2月のPCEコアデフレータは+4.6%だったよ

さーちゃん:前月が改訂されて+4.6%だったから、下がってないわね

はむすけ:それでも物価>給与になっているからブレーキは効いていると思うよ

 

(CPIは4/12発表予定)

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:2023年3月の製造業は46.3と前月47.7から低下

さーちゃん:非製造業は51.2と前月の55.1から大きく低下したね

はむすけ:製造業は拡大を示す50を下回っている期間が5か月になったね

さーちゃん:非製造業は新規受注(-10.4)と輸出(-18.0)が大きく減ったみたいね

はむすけ:非製造の価格は70カ月連続上昇だね。鈍化は続いているみたいだけど

さーちゃん:製造業に続いて、非製造業も伸びが弱くなってきているね

 

5. まとめ

はむすけ:雇用は緩やかに減速が続いているね

さーちゃん:緩やか過ぎるくらい、ゆっくりね

はむすけ:金利>物価>給与になってきているから上手く引き締めはできてるね

さーちゃん:SVBやシグネチャーの破綻やクレディスイスの買収があったけど、終息に向かっているね

はむすけ:ほんと、思ったより順調に進んでいるね

 

6. FOMC 経済見通し

はむすけ:3月のFOMCで経済見通しが更新されたよ

さーちゃん:ポイントは?

はむすけ:3点かな。まずFF金利見通し 2023末は5.1%、2024末は4.3%

さーちゃん:今年はあと1度利上げ、来年はどこかで下げるようね

はむすけ:次は物価、2023末は3.3%、2024末は2.5%

さーちゃん:今は4.6だから1.3%下がる予定ね。このペースで間に合うのかしら

はむすけ:最後は失業率。2023末4.5%、2024末、2025末も4.6%

さーちゃん:失業率は今年1%上昇したら、あとはそのままってこと?

はむすけ:そうだね。雇用の悪化は想定しているね。会見でも「雇用が強すぎ」と何度も発言していたからね

さーちゃん:5.1%まで利上げしたら、あとは来年にかけて物価も下がって。利下げが見えてくるわね

はむすけ:そうだね。過去の利上げ局面も金利>物価が目安だったから妥当性はあるね

さーちゃん:次のFOMC5/2-3は注目ね

 

FRB経済見通し2023/03 ①

FRB経済見通し2023/03 ②

米雇用者数、3月は23.6万人増と堅調維持 失業率3.5%に低下 | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M03 Results

https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20230322.pdf (FRB経済見通し2023/03)

最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓ 

2023年2月米雇用統計 +31.1万人 失業率3.6% 平均時給+4.6%前年比(さ)

【2023/03/10 ロイター】米労働省が10日発表した2月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は31万1000人増加し、市場予想を上回る伸びとなり、雇用の堅調さを改めて示した。同時に、失業率は上昇し、賃金の前月比伸び率が鈍化するなど、労働市場が軟化しつつある兆候も示唆し、米連邦準備理事会(FRB)が月内の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を0.5%ポイントに拡大するという観測が後退した。

ロイターがまとめた市場予想は20万5000人増加だった。

時間当たり平均賃金は前年同月比は4.6%上昇。1月は4.4%上昇だった。

失業率は3.6%で、1969年5月以来の低水準だった前月の3.4%から上昇した。

労働参加率は62.5%と、前月の62.4%から上昇した。

2月のU6失業率は6.8%だった。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:1月は大きなサプライズがあったけど2月の雇用統計は強弱まちまち

さーちゃん:具体的にはどうなの?

はむすけ:雇用者数は31.1万人増!

さーちゃん:市場予想を上回ったわね。強いね。

はむすけ:失業率は0.2%悪化の3.6%に。

さーちゃん:こっちは弱いね。

はむすけ:U-6も6.8%と前月比0.2%悪化。

さーちゃん:2か月連続の悪化ね。弱いね。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:平均時給は前年比+4.6%

さーちゃん:前月から0.2%上昇ね。強いわ。

 

3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:1月のPCEコアデフレータは+4.7%

さーちゃん:こっちも前月比で上昇しているね。

はむすけ:2月CPIも上昇に転じたし、トレンドが変わっていたとしたら怖いね。

 

(追記3/24 3月CPI)

はむすけ:3月のCPI総合は6.0%

さーちゃん:前月より-0.4%ね

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:2月のISM製造業景気指数は47.7と前月比上昇

さーちゃん:低下が続いていた製造業も反転したね。

はむすけ:ISM非製造業景気指数は55.1と前月からは0.1だけ下落したよ。

さーちゃん:まだ高水準は続いているわね。

 

5. まとめ

はむすけ:雇用統計は雇用者は増えて、失業率と給与は低下したね。

さーちゃん:物価と比べると、同じ給与の伸び率になったわね。

はむすけ:景況感も反転しだしたのか、今後数カ月の数字を見る必要があるね。

さーちゃん:利上げも終盤になってきたのに、ここで物価が上がり始めるとよくないね。

はむすけ:ボルカーの時代もそうだけど、鎮火したと思っても再燃したことはあったしし、前に言ったように市場に完全な絶望はまだ足りてないことが気がかりだね。

さーちゃん:完全に焼野原にならないと目が覚めないのかしら。

はむすけ:SVBの破綻も報じられたし、3月のFOMCと経済見通しにはより注意が必要だね。

はむすけ:3/10の日銀金融政策決定会合で黒田総裁が最後の会見をしたね。お疲れ様でした。デフレマインドはめちゃくちゃ手ごわいですね。

さーちゃん:人の習慣は作られた年月と同じだけの時間をかけて、やっと変えることができる。ってのがはむすけの持論ね。

はむすけ:20年はいると思っているよ。実際10年で少しマインドに変化はあったよね。

 

 

再送米雇用2月は予想上回る31.1万人増、失業率3.6%に上昇 賃金伸び鈍化 | ロイター

SVBが破綻、米当局の管理下に-過去10年余りで最大の米銀破綻 - Bloomberg

日銀黒田総裁の会見要旨 - 日本経済新聞

最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓ 

 

 

2023年1月米雇用統計 +51.7万人 失業率3.4% 平均時給+4.4%前年比(さ)

【2023/02/04 ロイター】米労働省が3日発表した1月の雇用統計で、非農業部門雇用者数は51万7000人増加し、市場予想を上回る伸びとなった。失業率は3.4%と53年半超ぶりの低水準。賃金の上昇率は一段と緩やかになったものの、労働市場の引き締まり継続を示唆し、米連邦準備理事会(FRB)のインフレ対応を複雑にする可能性がある。

ロイターまとめた非農業部門雇用者数のエコノミスト予想は18万5000人増。12万5000人増から30万5000人増まで幅があった。1月の雇用の伸びは、22年の月間平均である40万1000人増も上回った。

1月の賃金上昇率は前年同月比4.4%と、12月の4.8%から低下し、21年8月以降で最小の伸びとなった。エコノミスト予想は前年比4.3%上昇だった。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. まとめ

 6. 2月FOMC

 

1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:1月の雇用統計はサプライズ! 雇用者が51.7万人も増えてしまった。

さーちゃん:51.7万人は桁違いね。予想のはるか上をいったわね。

はむすけ:失業率も3.4%と低下。

さーちゃん:こちらも53年ぶりの低さ。

はむすけ:労働市場はここにきて最強の状態に。減速はまだ先になるのかな。

さーちゃん:マーケットは利上げが長期化するということでネガティブに反応したわね。

はむすけ:U-6は6.6%と前月比0.1%悪化しているよ。

さーちゃん:そっちは低下してないのね。でも前月の6.5%も過去30年で一番低いわよ。

はむすけ:労働市場に減速の兆しはあまり見えなかったね。

 

2. 平均時給は?

はむすけ:給与の伸びは +4.4%と前月の4.6%からは減速。

さーちゃん:こちらは2023年11月から3カ月連続で減速ね。

 

3. PCEコアデフレータは?

さーちゃん:物価はどうなの?

はむすけ:2022年12月のPCEコアデフレータは+4.4%。前月より-0.3%だよ。

さーちゃん:4%前半は2021年10月ぶりね。

はむすけ:給与と伸びが同じだったね。生活感に近いCPIは12月は5.7%だからより財布のひもは固くなりそうだね。

(追記)

はむすけ:1月のCPIは6.4%

 

4. ISM景気指数は?

はむすけ:景況感を見ていこう。1月の製造業指数は47.4と減速が続いているよ。

さーちゃん:これで3カ月連続50を下回ったわね。

はむすけ:非製造業は、、、55.2!!

さーちゃん:逆に強くなってしまったわね。前月でやっと50を割ったのに。

はむすけ:製造業の減速は続いているけど。非製造業では特に新規受注が大きく伸びたよ。

さーちゃん:サービス業の景況感が強いわね。

 

5. まとめ

はむすけ:雇用市場が力強いことを示してしまったね。

さーちゃん:普段ならよろこばしいけど、今は利上げ局面だし嬉しくないわね。

はむすけ:物価は緩やかな減速が続いている。

さーちゃん:景況感は製造業と非製造業で真逆ね。

はむすけ:景気の減速がうまくいっていると思うけどね。

 

6. 2月FOMC

はむすけ:2月FOMCを簡単にまとめるよ。利上げは+0.25%と市場予想通り。4.75%。

さーちゃん:会見では「あと2,3回」と発言したそうね。

はむすけ:インフレ率は減速していると認識。労働市場が強すぎる。

さーちゃん:年内の利下げは無いって発言もしたわね。

はむすけ:あとはデータ次第だから、3月のFRBの経済見通しは注目だね。

 

 

再送米1月雇用者数51.7万人増、失業率は53年ぶり低水準 賃金の伸び鈍化 | ロイター

Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M01 Results (U-6)

Total Unemployed, Plus All Persons Marginally Attached to the Labor Force, Plus Total Employed Part Time for Economic Reasons, as a Percent of the Civilian Labor Force Plus All Persons Marginally Attached to the Labor Force (U-6) (U6RATE) | FRED | St. Louis Fed (U-6推移)

米FRB0.25%利上げ、パウエル議長「あと数回」の利上げ示唆 | ロイター

情報BOX:パウエル米FRB議長の会見要旨 | ロイター

最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓