【2023/02/04 ロイター】米労働省が3日発表した1月の雇用統計で、非農業部門雇用者数は51万7000人増加し、市場予想を上回る伸びとなった。失業率は3.4%と53年半超ぶりの低水準。賃金の上昇率は一段と緩やかになったものの、労働市場の引き締まり継続を示唆し、米連邦準備理事会(FRB)のインフレ対応を複雑にする可能性がある。
ロイターまとめた非農業部門雇用者数のエコノミスト予想は18万5000人増。12万5000人増から30万5000人増まで幅があった。1月の雇用の伸びは、22年の月間平均である40万1000人増も上回った。
1月の賃金上昇率は前年同月比4.4%と、12月の4.8%から低下し、21年8月以降で最小の伸びとなった。エコノミスト予想は前年比4.3%上昇だった。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
6. 2月FOMC
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:1月の雇用統計はサプライズ! 雇用者が51.7万人も増えてしまった。
さーちゃん:51.7万人は桁違いね。予想のはるか上をいったわね。
はむすけ:失業率も3.4%と低下。
さーちゃん:こちらも53年ぶりの低さ。
はむすけ:労働市場はここにきて最強の状態に。減速はまだ先になるのかな。
さーちゃん:マーケットは利上げが長期化するということでネガティブに反応したわね。
はむすけ:U-6は6.6%と前月比0.1%悪化しているよ。
さーちゃん:そっちは低下してないのね。でも前月の6.5%も過去30年で一番低いわよ。
はむすけ:労働市場に減速の兆しはあまり見えなかったね。
2. 平均時給は?
はむすけ:給与の伸びは +4.4%と前月の4.6%からは減速。
さーちゃん:こちらは2023年11月から3カ月連続で減速ね。
3. PCEコアデフレータは?
さーちゃん:物価はどうなの?
はむすけ:2022年12月のPCEコアデフレータは+4.4%。前月より-0.3%だよ。
さーちゃん:4%前半は2021年10月ぶりね。
はむすけ:給与と伸びが同じだったね。生活感に近いCPIは12月は5.7%だからより財布のひもは固くなりそうだね。
(追記)
はむすけ:1月のCPIは6.4%
4. ISM景気指数は?
はむすけ:景況感を見ていこう。1月の製造業指数は47.4と減速が続いているよ。
さーちゃん:これで3カ月連続50を下回ったわね。
はむすけ:非製造業は、、、55.2!!
さーちゃん:逆に強くなってしまったわね。前月でやっと50を割ったのに。
はむすけ:製造業の減速は続いているけど。非製造業では特に新規受注が大きく伸びたよ。
さーちゃん:サービス業の景況感が強いわね。
5. まとめ
はむすけ:雇用市場が力強いことを示してしまったね。
さーちゃん:普段ならよろこばしいけど、今は利上げ局面だし嬉しくないわね。
はむすけ:物価は緩やかな減速が続いている。
さーちゃん:景況感は製造業と非製造業で真逆ね。
はむすけ:景気の減速がうまくいっていると思うけどね。
6. 2月FOMC
はむすけ:2月FOMCを簡単にまとめるよ。利上げは+0.25%と市場予想通り。4.75%。
さーちゃん:会見では「あと2,3回」と発言したそうね。
はむすけ:インフレ率は減速していると認識。労働市場が強すぎる。
さーちゃん:年内の利下げは無いって発言もしたわね。
はむすけ:あとはデータ次第だから、3月のFRBの経済見通しは注目だね。
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Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M01 Results (U-6)
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