【2023/04/07 ロイター】米労働省が7日発表した3月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は23万6000人増と市場予想を下回ったものの、堅調なペースを維持した。失業率は2月の3.6%から3.5%に低下し、労働市場の逼迫を示し、市場では連邦準備理事会(FRB)の追加利上げ観測が高まった。
ロイターがまとめた雇用者の市場予想は23万9000人増加だった。
3月の時間当たり平均賃金は0.3%上昇。2月は0.2%上昇していた。3月の賃金上昇率は前年同月比4.2%と2月の4.6%から低下した。
労働参加率は2月の62.5%から62.6%に上昇。アフリカ系米国人の労働参加率は2008年以来の高水準に達した。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
6. FOMC 経済見通し
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:3月の雇用統計の雇用者数は23.6万人増だったよ
さーちゃん:市場予想は15万人増から34万2000人増まで幅があったのね
はむすけ:予想通りにいったね。失業率は0.1%低下の3.5%だったよ
さーちゃん:失業率は低水準のままね。
はむすけ:U-6は6.7%とこちらも動き少ないね。
さーちゃん:雇用は固く動いているわね。
2. 平均時給は?
はむすけ:平均賃金の伸びは前年同月比+4.2%と減速が続いたよ
さーちゃん:ここが下がってくると、お金使いたい衝動が減ってくるかな
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:2023年2月のPCEコアデフレータは+4.6%だったよ
さーちゃん:前月が改訂されて+4.6%だったから、下がってないわね
はむすけ:それでも物価>給与になっているからブレーキは効いていると思うよ
(CPIは4/12発表予定)
4. ISM景気指数は?
はむすけ:2023年3月の製造業は46.3と前月47.7から低下
さーちゃん:非製造業は51.2と前月の55.1から大きく低下したね
はむすけ:製造業は拡大を示す50を下回っている期間が5か月になったね
さーちゃん:非製造業は新規受注(-10.4)と輸出(-18.0)が大きく減ったみたいね
はむすけ:非製造の価格は70カ月連続上昇だね。鈍化は続いているみたいだけど
さーちゃん:製造業に続いて、非製造業も伸びが弱くなってきているね
5. まとめ
はむすけ:雇用は緩やかに減速が続いているね
さーちゃん:緩やか過ぎるくらい、ゆっくりね
はむすけ:金利>物価>給与になってきているから上手く引き締めはできてるね
さーちゃん:SVBやシグネチャーの破綻やクレディスイスの買収があったけど、終息に向かっているね
はむすけ:ほんと、思ったより順調に進んでいるね
6. FOMC 経済見通し
はむすけ:3月のFOMCで経済見通しが更新されたよ
さーちゃん:ポイントは?
はむすけ:3点かな。まずFF金利見通し 2023末は5.1%、2024末は4.3%
さーちゃん:今年はあと1度利上げ、来年はどこかで下げるようね
はむすけ:次は物価、2023末は3.3%、2024末は2.5%
さーちゃん:今は4.6だから1.3%下がる予定ね。このペースで間に合うのかしら
はむすけ:最後は失業率。2023末4.5%、2024末、2025末も4.6%
さーちゃん:失業率は今年1%上昇したら、あとはそのままってこと?
はむすけ:そうだね。雇用の悪化は想定しているね。会見でも「雇用が強すぎ」と何度も発言していたからね
さーちゃん:5.1%まで利上げしたら、あとは来年にかけて物価も下がって。利下げが見えてくるわね
はむすけ:そうだね。過去の利上げ局面も金利>物価が目安だったから妥当性はあるね
さーちゃん:次のFOMC5/2-3は注目ね
米雇用者数、3月は23.6万人増と堅調維持 失業率3.5%に低下 | ロイター
Table A-15. Alternative measures of labor underutilization - 2023 M03 Results
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20230322.pdf (FRB経済見通し2023/03)
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