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日銀 前倒し緊急会合 金融緩和強化。オペ、資産買入れ、ETF・REIT買入れ 増額

【日経 2020/03/17】日銀は金融政策決定会合を前倒しし金融緩和の強化を決めた。

以下、質疑応答などから抜粋。一部補足しています。

 

目的は第1に積極的な国債買い入れなどにより円資金の一層潤沢な供給に努める。第2に、企業金融を支援するために新たなオペの導入やコマーシャルペーパー(CP)・社債等に追加買い入れ枠を計2兆円設ける。第3に上場投資信託ETF)と不動産投資信託REIT)でこれまでの約2倍の残高を上限に積極的に買い入れる。

利下げは見送った。マイナス金利の深掘りなどを行うことは可能で必要があればするし、いくらでも国債購入を増やすこともできる。ただ今は円とドルの流動性、企業金融の円滑な遂行、リスクテイクの促進という3点。

企業金融について円滑さを確保するべく万全な措置をとることや、金融市場の不安定さをしずめるという面では金融政策は一定の効果を持ちうる。

 

 

さて、日銀が前倒し金融緩和で行動してきました。 見てみましょう。

今回の内容は素晴らしいと思います。特にETF,REITの買入れ枠の倍増は市場の売り圧力を緩和する効果が期待でき、ボラティリティの抑制に作用します。

そのほかの政策は流動性を担保するものですので、リーマンショックの時にあった信用収縮回避のための措置でしょう。これもセーフティネットとです。 他国の中央銀行は行っていないETFREITの買入れはリスクプレミアムに直接働きかけるので良い政策が出てきたように思います。

 

利下げがなく残念という声もありますが、確かに各国で揃って利下げしたほうが協調のアナウンス効果は高いと思います、しかし物価を引き上げるためと資金循環を促す策なので今回は必要性は薄かったことは納得できます。

前倒しサプライズ演出はすべった感じもしますが、日銀の本気度を表していますので良いですね。

 

早速1200億円のETF購入がありました。徐々に効果は出てくると思われます。

日経平均 17,011円(+9.49円)

 

3/17 日銀 前倒し 買入れ枠 強化

「終息後も低成長の恐れ」「大幅な円高になれば対応」 日銀総裁会見要旨 :日本経済新聞

3/17 日銀 実行する

日銀、302億ドル供給 ETFは1200億円購入 :日本経済新聞