前回リスクとは専門用語であると記事にしました。その続編です。
プラスリターンにするにはどうすればいいのでしょうか。
大切なのは”時間”です。
目次
1. 長期投資の結果は?
2. ”時間”を使うとは?
3. より効率的な方法は外国株式!?
4. 最終的に株式が優位な理由
5. まとめ
さーちゃん:0歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
1. 長期投資の結果は?
さーちゃん:とても続編の制作に時間がかかったわね!
はむすけ:約5か月かかったね。すまぬ。
さーちゃん:それなら早速プラスリターンにするにはどうすればいいか教えてもらおうじゃないの!!
はむすけ:結論は 時間をかけること だよ!
さーちゃん:時間かけるだけでいいなら苦労しないわよ! 勉強とか技術とかもっとあるんでしょ
はむすけ:知識も技術もあった方がいいけど、時間が何より大切。だからまず始めてみることだね。出来る範囲からで十分なので。
さーちゃん:そんなの嘘ね。私のお父さんのお母さんは長く株式もっているけど、失敗しているわよ。
はむすけ:おばあちゃんだね。 最低限のポイントはあるよ。それが次のグラフだよ
はむすけ:このグラフは1970年に100万円を投資して、2019年にいくらになっているかの事実を示したものだよ。 まず、すべての資産が数倍になっているね。
さーちゃん:でもおばあちゃんは失敗したと言っていたわ。
はむすけ:そうだね。もう一つに見るポイントは右肩上がりのグラフの形だよ。
さーちゃん:国内株式は1989年の価格から上に行っていないわ! 国内債券は1999年以降は上がる角度がゆるくなっているね。
はむすけ:正解! 1989年は何があった年かな?
さーちゃん:知らないわよ!生まれる30年前なんだから! 早く言いなさいよ
はむすけ:ごめんごめん。 正解はバブルが崩壊した年でした~。国内株式は最近やっとそのころに戻ったということだね。国内債券の角度がゆるくなっているのは金利がどんどんつかなくなっているからだよ。
さーちゃん:運用はプラスになっていることも多いことはわかったわ。でも、国内株式のようにタイミングを間違うと失敗するんじゃないの?
2. ”時間”を使うとは?
はむすけ:失敗しないために時間が必要だね。 どうしてもダメな時を完全になくすことはできないから、間違ったと思ったら辞める勇気も必要だね。
さーちゃん:時間を使うってどういうことをすればいいの?
はむすけ:ポイントは2つ。 まず資産価格が長期的に上昇している資産を持つこと。次に下落から回復する時間を覚悟しておくことだよ。
さーちゃん:長期的に上がっているものを買うのはわかるけど、上がるものって何なのよ?
はむすけ:「価値の上昇=成長」と考えるとわかりやすいよ。国でも企業でも成長しているものは価値が上がっても変じゃないよね。何が成長するかは自分で考えなきゃいけないけど、世界全体の成長ならハズレにくいでしょ。
さーちゃん:そうかもね。次の回復する時間ってわかるの?
はむすけ:さっきのグラフの中でも下がっている場面は何度もあるよね。下がる直前と、それを上回った時の間の谷の部分が回復までにかかる時間だよ。
国内株式は30年程度。外国株式は7年程度。国内債券は1年程度。外国債券は5年程度。
最長の話だから、3年、長くても5年を目途でいいよ。逆に、それだけ持っていて回復しないものはやめるほうがいいね。
さーちゃん:でも買って5年目くらいで下がったらどうするのよ。
はむすけ:その場合は5年で先に上昇して、下落してもマイナスまで落ち込むことは少ないと思うよ。グラフで底の5年前を見てみればわかるよ。
さーちゃん:5年を区切りにしておけば、下がっても安心できるわけね。
3. より効率的な方法は外国株式!?
はむすけ:一番のおすすめは外国株式だよ。 伸びがよく、一貫した上昇も続いているからね。
さーちゃん:そうね。1997年くらいまでは国内株式の方が動きがよかったのね。
はむすけ:バブル崩壊までは日本が成長していたからね。それからは追いつかれて抜かれてしまったけど。
さーちゃん:でも、外国株式は危ないじゃない?
はむすけ:それはリスク(ぶれ幅)が大きいってことかな?
さーちゃん:そうよ。為替も上がったり下がったりするじゃない。
はむすけ:確かに株式のぶれ幅+為替のぶれ幅だからぶれ幅(リスク)は増すけど、右肩上がりならいい方に働くね。
為替は長期的には影響は少ないよ。というか外国株式が35倍になっているから為替でマイナスが出ていても十分相殺できるね。 為替の推移も載せておくよ
昔は1ドル360円の固定だったんだけど、色々あって変動相場制になったよ。最大でも三分の一だよね。 特にプラザ合意(1985年)以降はおおむね140円から80円の範囲内で動いているから、株価の上昇分で相殺可能だね。
さーちゃん:事実を言われてもなんか信じきれないわね~
はむすけ:仕方ないことだよ。許せる金額から始めてみてほしいね。
4. 最終的に株式が優位な理由
さーちゃん:外国株式がハズレが少なそうな気はしてきたけど、債券よりもやっぱり株式なの?
はむすけ:そうだね。特に最近はそう。 理由は「r>g」
さーちゃん:また訳わからんこと言いだした。時間の無い人は飛ばしていいわよ。
はむすけ:また詳しくは記事にしようと思うけど、とても簡単に言うと「r>g」っていうのはピケティというノーベル経済学者が証明したもので、rはお金が稼いでくれる利率で、gは働く給料の伸び率だよ。 つまり、汗水たらして働くより、お金に働いてもらう方が効率が良いってこと。
さーちゃん:最悪じゃん。お金持ちが優位ってこと。うちじゃ勝ち目ないじゃん
はむすけ:パパも頑張るから;; それに普通の人も株式は買えるんだからやらない手はないよね。他の例えば不動産や起業に比べて、簡単に始められるし辞められる手段だから。
さーちゃん:そうね。 不都合な事実ね。
はむすけ:この状況では rを持っていないと不利になってしまう。特に近年、世界的に金利は消滅に向かっているから、債券は効果が減っているし株式の方がいいよ。もちろん本質的にしっかり成長していることが大事だけど、世界の成長は続いているからそこを押さえておくべきだね。
5. まとめ
はむすけ:長くなってしまったけど伝わったかな?
さーちゃん:①資産価格は上がり続けている ②長期で持てば上昇も下落も乗り越えている ③投資をしておくことは不利にならないためでもある。 って感じかしら。
はむすけ:そういうこと。今のルールで世界が続く限りはベターな戦略だと思うよ。特に日本だけを見ていると預金金利も株式も悪いように見えるけど、世界に投資することは簡単だし。
さーちゃん:プラスリターンの秘訣は投資を始めることだったのね!
はむすけ:そういうこと。 誤解を恐れず言うなら国内株式以外は持ち続けたら損を100%していないからね。
さーちゃん:それはまた大胆な言い方ね。 でもわかったわ。
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