【2022/03/16 ロイター】 米連邦準備理事会(FRB)は15─16日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、0.25─0.50%とした。利上げは2018年12月以来3年3カ月ぶり。
同時に、経済は堅調であり、インフレ抑制のために必要であれば、今後の会合でより積極的な利上げを行うと表明した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)との闘いから、高インフレとウクライナ危機がもたらす経済リスクへの対応に軸足を移す。
年内に残り6回の会合でそれぞれ0.25%ポイントに相当する追加利上げを実施し、年末までに1.75─2.00%の金利を見込む。2023年末の金利見通しは2.8%で、これはFRB当局者が景気減速につながるとみる2.4%を上回る水準だ。
9兆ドル規模に膨れるバランスシートの縮小については、計画に大きな進展があり、5月に開かれる次回の政策決定会合でその詳細が確定する可能性があると明かした。
目次
1. 利上げペース
2. 資産縮小ペース
3. 経済見通し
4. まとめ
さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
1. 利上げペース
はむすけ:重要な分岐点がきたよ。利上げが決定されたよ。
さーちゃん:+0.25%は予定通りだったんでしょ。
はむすけ:そうだね。知りたかった利上げペースは毎会合になったよ。
さーちゃん:ということはあと6回ってことね。
はむすけ:FF金利の見通しは
2022年は1.9%、2023年は2.8%、2024年も2.8%、長期は2.4%だよ。
さーちゃん:じゃあ2022年は1回につき0.25%ペースね。
はむすけ:さらに会見では「状況を見ながら加速もあり得る」との発言もあったよ。
さーちゃん:それって引き締め強化の発表に聞こえるけど。
はむすけ:そうだね。市場は上昇したけど、よく見ると向かい風が強くなっただけのような。
さーちゃん:インフレと戦う姿勢が好感されたの? 謎ね。
2. 資産縮小ペース
はむすけ:資産縮小は次回以降で詳細がわかるとコメント
さーちゃん:1月の会合では売却はせずに、再投資を控える方法が主と言っていた。
はむすけ:今回は売却も視野に入っているようなニュアンスだね。
さーちゃん:こちらも引き締め傾向が強まったね。
はむすけ:今後に注目だね。
3. 経済見通し
はむすけ:経済見通しも発表されているよ。
さーちゃん:FF金利の誘導目標は上方修正されたね。
はむすけ:インフレ率見通しもかなり上方修正されたよ。
さーちゃん:コアPCEは2021年12月時点では
2022年 2.7%、2023年 2.3%、2024年 2.1%だったね。
はむすけ:今回の3月時点では
2022年 4.1%、2023年 2.6%、2024年 2.3%に変わったね。
さーちゃん:2022年をピークに徐々に下がる傾向は変わらないけど、物価上昇幅は増えたね。
はむすけ:GDP成長率は下方修正されたよ(カッコ内は12月時点)
2022年 +2.8%(+4.0%) 2023年 +2.2%(+2.2%) 2024年 +2.0%(+2.0%)長期 +1.8%
さーちゃん:今年の減速が大きいね。
はむすけ:失業率は見通しに変化少なかったよ。
2022年 3.5%(3.5%) 2023年 3.5%(3.5%) 2024年 3.6%(3.5%)長期 4.0%
さーちゃん:失業率は低い水準が続く見立てなのね。
4. まとめ
はむすけ:予定通り利上げ開始になったね。
さーちゃん:+0.25%を今年はあと6回して、1.9%までもっていく予定ね。
はむすけ:さらに次回の5月会合以降に資産縮小が始まる可能性があるよ。
さーちゃん:方法やペースが気になるところね。
はむすけ:インフレ見通しは来年に向けて、利上げと戦争の自然減などから低下する見通し。
さーちゃん:それだけ引き締め効果の発揮を期待しているのかしら。
はむすけ:強烈なインフレを軟着陸させられるのか、不安の混じった利上げ局面がスタートするね。
さーちゃん:うまくいけばいいけど、FRBも大変ね。
再送FRBが利上げ転換、3年ぶり0.25% インフレ抑制へ積極姿勢 | ロイター
2022.3月 FRB経済見通し(原文)
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20220316.pdf
最後までお読みいただきありがとうございます。 この記事が「面白かった、参考になりそう」とお感じになられたらブックマークやTwitterをぽちっとお願いします↓↓