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気になったニュース盛り合わせ 2020/10/30~11/06

個別で記事にするほどではないけど、ピックアップしておきたいニュースの盛り合わせです。

さらっと内容と評価をまとめます。

 

目次

1. 米7~9月GDP 33%増

2. ユーロ圏7~9月GDP12%増も10~12月経済見通し 0.1%減

3. 欧州でコロナ再規制

4. EU各国に歳出圧力

5. 英中銀 量的緩和拡大

 

1. 米7~9月GDP 33%増

【2020/10/30 日経】米商務省が29日発表した7~9月期の実質国内総生産GDP、季節調整済み)速報値は、前期比年率換算で33.1%増加した。新型コロナウイルス禍で30%超のマイナス成長となった前期から持ち直したが、コロナ危機前に比べ3.5%小さい水準にとどまる。

項目別では、GDPの7割を占める個人消費が前期比年率換算で40.7%増え、前期の落ち込み(33.2%減)から回復した。自動車など耐久消費財は同82.2%も増加し、製造業の操業再開を後押しした。住宅投資も59.3%増と大幅に伸び、前期(35.6%減)から反転回復した。それでも前年同期比では個人消費は2.9%減にとどまり、飲食などサービス消費は7%も少ない。

 

 さて、これはV字回復じゃないんでしょうか。原動力は間違いなく素早い経済・金融政策です。経済が回復したことで救われた国民がたくさんいたでしょう。

この記事を書いている(11/127現在)米国ではコロナウィルスの感染拡大が加速しており一部ロックダウンも行われています。しかし、影響を軽微で止めるように対策が打たれるでしょう。

 

2. ユーロ圏7~9月GDP12%増も10~12月経済見通し 0.1%減

【2020/10/31 日経】欧州連合EU)統計局が30日発表した7~9月期のユーロ圏の実質GDPの速報値は前期比12.7%、年率換算では61.1%の大幅増となった。経済がほぼ静止状態となった4月から工場の操業再開などが進み、見かけ上はV字型の回復を遂げた。

【2020/11/06 日経】欧州連合EU)の欧州委員会が5日発表した経済見通しによると、ユーロ圏の10~12月の実質成長率は前期比でマイナス0.1%と2四半期ぶりに水面下に落ち込む。

新しい経済見通しでは、2020年の成長率は前年比マイナス7.8%で、夏場の回復を受けて前回(7月)のマイナス8.7%から上方修正した。だが、21年は前回のプラス6.1%から4.2%に大きく引き下げた。国内総生産GDP)の水準は22年になっても危機前水準には達しない見込みで、低迷の長期化が鮮明になった。

 

 さて、欧州のGDPも一応V字回復ですが、先行きは新型コロナウィルスの再拡大で経済の縮小が予想されています。特に「国内総生産の水準は22年になっても危機前水準には達しない見込み」とは大変です。2年たっても回復しないとは弱気過ぎか、対処する事を放棄しているようです。ほんとはそんなことないですがね、証拠にECBは12月に追加緩和を示唆していますね。次に続きます。

 

3. 欧州でコロナ再規制

【2020/11/02 日経】新型コロナウイルスの感染が急拡大している欧州主要国が、軒並み1カ月程度の行動制限に踏み切る。各国とも消費が活発化するクリスマス休暇前の再開を目指して封じ込めを急ぐ構え。

 

 さて、前記の欧州の経済見通しの修正のもとになっているロックダウン状況です。1か月程度封鎖をして感染拡大のスピードを抑えます。 こうすれば抑制できることはわかっています。しかし、経済が落ち込むことになります。さてどうしましょう。つづく。

 

4. EU各国に歳出圧力

【2020/11/06 日経】新型コロナウイルスの感染第2波が欧州に広がるなか、欧州連合EU)加盟国への歳出圧力が強まっている。

ユーロ圏の財務相は3日、新型コロナ第2波による域内経済への影響をオンラインで討議した。各国は「回復が遅れるリスクが高まっていることを考えると、加盟国は2021年も景気回復につながる財政政策を採るべきだ」との認識で一致。財政出動を通じた景気下支えの重要性を確認した。

新型コロナの感染が広がり始めた3月、EUはルールを一時的に停止し、各国にコロナ関連の経済対策を促した。EUのジェンティローニ欧州委員(経済政策担当)は今月3日の記者会見で「(ルールの一時停止で得られている)財政出動余地を加盟国は活用する必要がある」と21年も適用する考えを表明した。

 

 さて、前記の欧州ロックダウンの解決策は財政出動です。コロナを抑えつつ、経済の落ち込みも防ぐために政策が発動されます。EUは財政出動を縛っていましたが緊急対応で緩めています。前回と同じようにロックダウン解除後は経済が回復しやすいと思います。 個人的には米国のようにもっと大胆にする方が効果が高く結果的に安上がりだと思いますが、、、

 

5. 英中銀 量的緩和拡大

【2020/11/06 日経】英イングランド銀行中央銀行)は5日、量的金融緩和策の拡大を発表した。国債の買い入れ枠を1500億ポンド(約20兆2千億円)増やし、社債を含む残高目標を8950億ポンドに引き上げた。英政府は同日、新型コロナウイルスの影響で休業する人への給与支援策の延長を表明した。下振れ懸念が強まる景気を金融と財政の両面で支える。

 

 さて、英国もロックダウンの経済への影響を抑えるため、追加の金融・財政政策をセットで行います。 この対応がスタンダードになっていますね。 ワクチンや治療薬などコロナウィルスを直接攻撃できる手段が出来るまでは、このように籠城戦を行うしかありません。ワクチンの朗報も届いていますので攻勢に転じる時は近づいています。

株式相場はこの対処法を信頼しているように思いますね。そのため上昇が続いています。財政出動への抵抗が少ないことは以前に取り上げたIMFのお墨付きも影響していると考えられます。 (関連記事の3. IMF ケチケチ政策から転換す?)

 

humske.hatenablog.com

 

米GDP、7~9月33%増 コロナ前には届かず :日本経済新聞

新型コロナ:ユーロ圏7~9月GDP、年率61%増 コロナ前届かず :日本経済新聞

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欧州中銀、12月緩和示唆 総裁「景気、想定以上の失速」 :日本経済新聞

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