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2021年3月米雇用統計 91.6万人増、失業率6.0%、平均時給4.2%増 +バイデン大統領 BBB第一弾(さ)

【2021/04/02 ロイター】米労働省が2日発表した3月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比91万6000人増と、市場予想の64万7000人増を上回った。 3月は全ての業種で雇用者数が増加したほか、労働参加率も上昇した。失業率は6.0%と、2月の6.2%から低下。 時間当たり賃金は前年同月比4.2%増だった。

【2021/04/02 ブルームバーグ】「U6」と呼ばれる不完全雇用率は10.7%に低下。

【2021/04/01 ブルームバーグ】米供給管理協会(ISM)が発表した3月の製造業総合景況指数は、1983年以来の活動拡大ペースを示した。新規受注と生産がそれぞれ17年ぶりの高水準となり、全体の指数を押し上げた。ISM製造業総合景況指数は64.7。全18業種のうち17業種が活動の拡大を報告-繊維や電気機器・家電、機械、コンピューター・電子製品の拡大が目立った

【2021/04/05 ブルームバーグ】米供給管理協会(ISM)が発表した3月の非製造業総合景況指数は、統計史上最高となった。非製造業総合景況指数は63.7。1997年の統計開始後で最高。全18業種で活動が拡大。中でも娯楽・レクリエーション、卸売り、鉱業の伸びが目立った。

3月の細目では新規受注が統計史上最高の67.2。雇用の指数は2019年5月以来の高水準。仕入れ価格は74と、08年7月以来の高水準。入荷遅延は約47年ぶりの高水準となった。

 

【2021/04/01 ブルームバーグ】バイデン米大統領は3月31日、2兆2500億ドル(約250兆円)規模のインフラ計画を打ち出した。

 「米雇用計画」と題した同プログラムの期間は8年。公共交通機関への連邦拠出の倍増を含め運輸に6200億ドル、清潔な飲料水や高速ブロードバンドの整備など各家庭における生活の質向上に関連した施策に6500億ドル、米製造業の強化のために5800億ドル、高齢者と障害者の介護向上に4000億ドルをそれぞれ振り向ける。製造業向け資金のうち非国防関連の研究開発に過去最大の約1800億ドルを充てる。

 ただ、計画に盛り込まれた投資の財源には増税による税収が充てられるとしており、この点を中心に共和党議員の強い反発が予想される。計画では現行で21%の法人税率を28%に引き上げるとともに、世界的に事業展開する企業の利益に税率21%のミニマム税を適用する。

 

目次

 1. 雇用者数と失業率は?

 2. 平均時給は?

 3. PCEコアデフレータは?

 4. ISM景気指数は?

 5. バイデン大統領 BBB第一弾

 6. まとめ

 

さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子

はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ

 

 1. 雇用者数と失業率は?

はむすけ:3月の雇用統計は強力な伸びだったよ! 景気指数も37年ぶりの高水準!!

さーちゃん:新年度になりました。 このささやかなブログを宜しくお願い申し上げます。

はむすけ:オトナ!?

さーちゃん:それで? 今月の雇用統計はどうだったの?

はむすけ:雇用者数は91.6万人増と大幅な増加だったよ。

さーちゃん:すごい伸びね。どこが増えたの?

はむすけ:レジャー&ホスピタリティが28万人増で三分の一を占めたよ。建設業も11万人増、学校再開で教育も増えたよ。製造業は5.3万人増。

さーちゃん:レストランやバーが伸びたのね。経済再開が広がってきているのかしら。

はむすけ:失業率は6.0%と0.2%改善したよ。 U6も10.7%に改善

さーちゃん:先月の景気指数では製造業も非製造業も、雇用が不足していたから反映されてきたのかしら。非製造業は確か寒波の影響だったよね。

はむすけ:それに加えて追加の経済対策が予定されているね。U6もコロナ前には遠いし余地は十分

 

 2. 平均時給は?

はむすけ:平均時給は前年比+4.2%増だったよ。

さーちゃん:先月は+5.3%だったから結構鈍化したわね。やっぱりレストランとか低賃金の雇用が増えたらから
はむすけ:全部がそうじゃないと思うけど、その可能性はありそう。

 

 3. PCEコアデフレータは?

はむすけ:2月のPCEコアデフレータは+1.4%だったよ。

さーちゃん:先月の+1.5%から-0.1%ね。

はむすけ:4~6月は去年コロナ拡大で上昇率が鈍化していた時期だから、どうなるかな。

さーちゃん:次回の3月分をしれっと飛ばすな。 

 

 4. ISM景気指数は?

はむすけ:ISM製造業景気指数は64.7と37年ぶりの高水準だったよ。
さーちゃん:製造業はさらに先行き明るくなっているのね。

はむすけ:新規受注と生産が高水準、特に受注残や入荷遅延、雇用が記録的な数値だったよ。

さーちゃん:需要が多くて供給が間に合っていないのね。半導体不足や海運料金の高騰も、供給が増えない原因なのかしら。

はむすけ:需要が爆発って感じだね。これだけ強いと来月の雇用統計も強く出そうだね。

さーちゃん:ISM非製造業景気指数も発表されたね。

はむすけ:こちらも63.7と1997年の統計以来最高になったね。

さーちゃん:特に強かったのは?

はむすけ:新規受注が史上最高、入荷遅延も47年ぶりの高水準だね。雇用も高かったよ。

さーちゃん:非製造業も先行きは明るかったわね。

はむすけ:記録的な数字だったね。 ワクチンや財政政策が効いているね。

 

 5. バイデン大統領 BBB第一弾

はむすけ:雇用統計とは関係ないけど、今月はまとめてバイデン大統領のBBBも触れておくよ。

さーちゃん:Build Back Better ね。今回は第一弾なんでしょ。

はむすけ:そうだよ。今回は「米国雇用計画」という事で成長力を引き上げることに重点が置かれているね。 次回は「米国の家庭のための計画」で、家計支援と富裕層増税に主眼が置かれるみたいだね。

さーちゃん:次は数週間後の予定なのね。 今回の計画の特徴は?
はむすけ:8年計画で総額は2兆2500億ドル(250兆円)の規模のうち、運輸に27%、生活の質向上に28%、製造業に25%、介護に17%の振り分けになっているね。

さーちゃん:それぞれの重心はどこなの?

はむすけ:それぞれ目玉は、運輸はEV充電網。生活の質は水道や高速ブロードバンド構築。製造業は半導体と研究基盤。介護は低所得者向け住宅だね。

さーちゃん:アメリカもEVと半導体を重要視しているのね。

はむすけ:そうだね。特にインフラ計画にEVやブロードバンド、半導体が入ったことは大きなことだと思うよ。
さーちゃん:アメリカはそれらがインフラストラクチャー(社会基盤)だと認定したのね。 財源の増税はマイナスなんじゃないの?
はむすけ:次回の発表を待つしかないけど、年間所得が40万ドル以下なら増税はないそうだね。富裕層増税は1割程度の人にだけ影響がありそうだよ。 法人税増税とミニマム税を課す案だね。 

さーちゃん:すごい反対されそうな案ね。

はむすけ:この増税は格差を縮める役割を持たせているから、世の中の支配者層がどう受け止めるかね。ESGの流れから一部受け入れられると思うよ。

さーちゃん:そうあって欲しいと思っているだけじゃないの?

 

 6. まとめ

さーちゃん:さてと、いきなり普段より長かったわね。

はむすけ:だって雇用統計は超強力で、先行きの景気指数も高水準、特に供給が足りていない。追加の経済政策が打たれて、物価は強烈には上がっていないんだよ。どれだけ好サイクルが回るかと思うと興奮しちゃうよね。

さーちゃん:興奮するポイントが良くわからないけど、これから先も経済は強そうな感じね。

はむすけ:明るいよね。予定外のことが起きても政策のバックアップも信用できそうだし、投資家にとってはやりやすいよね。

さーちゃん:でもまだお客さまはそこまで強気じゃないんでしょ。

はむすけ:だからより安心だよね。加熱はしても過熱はしてない^^

さーちゃん:… あんまり上手くないからね!!

 

米雇用統計、3月は7カ月ぶり大幅増 失業率6%に改善 | Reuters

米雇用者数、3月は予想上回る91.6万人増-7カ月ぶり大幅増加 - Bloomberg

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