【ブルームバーグ 2020/07/02】米国の労働市場は6月に改善ペースが加速した。経済活動を再開する地域が広がったことが背景にある。ただ、新型コロナウイルスの新規感染例が増加する中、失業保険申請件数は高止まりしている。
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過去数カ月の統計では、失業者とみなされるべき多くの回答者が、雇用されていると誤って分類される問題が生じていた。労働省の労働統計局(BLS)は今回、この問題をおおむね修正したと説明。正しく分類されていれば、6月の失業率は約1ポイント高い12.3%となっていた。5月の失業率は同ベースで16.4%となる。
6月の雇用の伸びは、特に娯楽・ホスピタリティーと小売りの分野で顕著だった。また診療所や歯科医院も再開の動きが広がったことから、ヘルスケアの分野も大きく増えた。
平均時給は前月比1.2%減少。低い賃金の職種で雇用が増えたことを反映した。5月は同1%減だった。6月は前年同月比では5%増。低賃金の労働者は、前年の水準をなお大きく下回っている。
さて、毎月注目の雇用統計です。
目次
1.雇用者数と失業率は?
2.平均時給は?
3.PCEコアデフレーターは?
4.株高つづく?
さーちゃん:0歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
はむすけ:雇用統計が発表されたね。 市場予想を上回る数字が出たよ。
さーちゃん:あんまり意外そうじゃないね。
はむすけ:そりゃ物理的に職場は封鎖だけど、需要を維持する政策は盛りだくさんだったから回復すると思っていたよ。 人数は480万人。失業率は11.1%に改善したよ。
さーちゃん:減り方もすごかったけど、増え方もすごいね。 どれくらい改善したの?
はむすけ:4月に2070万人、3月は87万人減ったから合計2157万人減だね。5月は270万人の増加で、今月が480万人だから、750万人。約35%は取り戻せたね。
さーちゃん:仕事につけた人が増えているのはいいね。まだ先は長そうだけど。経済再開して、コロナ感染者がまた増えだしているし
はむすけ:それは気になるところだね。幸い亡くなる方はそこまで増えてないみたいだから、検査数のアップで感染者は見つかるけど、亡くならずに済む人が大半だね。これで死亡者数が加速してくれば経済閉鎖もありうると思う。
さーちゃん:今の状況なら経済再開を優先するってこと?
はむすけ:そうだね。来月も改善すると思っているよ。
さーちゃん:強気ね。 失業給付の上乗せの期限も迫っているって言っているよ。
はむすけ:必要なら追加策で延ばしてくると思うよ。
2.平均時給は?
はむすけ:今回は前年比+5.0%でした。先月より増加幅が減ったのは低賃金の労働者が増えたからだよ
さーちゃん:なんかあっさりね!
3.PCEコアデフレータは?
はむすけ:5月は前年比+1.0%で4月と変わらずでした。給与の伸びより少ないね。
さーちゃん:伸びは鈍いままね。
はむすけ:そうだね。経済活動の正常化が一段と進まないと増加は厳しいかもね。逆に維持できれば今は御の字だよ。
4.株高つづく?
さーちゃん:デフレになるときついんでしょ。
はむすけ:そういう事。そのルートだけは絶対に回避しないといけないから、経済政策の追加は全然ありだし、FRBの金融政策も強化されることになるよ。
さーちゃん:じゃあ株式市場も上がり続けることになるね。
はむすけ:当分はそうだね。株価に実体経済が寄せる形で割高感は解消されると思うよ。
さーちゃん:みんながそれに気づいていないうちがチャンスね(☆v☆)
(今回は落ちなしです。すみません)
米雇用統計:6月の非農業部門雇用者数480万人増-予想上回る - Bloomberg