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FRB,BOE,ECB,BOJ 金融政策の方向転換(さ)

【2021/12/16 日経】米連邦準備理事会(FRB)は15日の米連邦公開市場委員会FOMC)で、米国債などの資産を購入する量的緩和縮小(テーパリング)の加速を決めた。終了時期の想定を2022年6月から同3月へ前倒しし、22年中に計3回の政策金利の引き上げを見込む。

テーパリング終了から利上げまで「それほど長い時間の遅れはないだろう」と話した。物価を押し上げている供給制約が徐々に解消されることに引き続き期待を示しつつも、高インフレが定着しかねないリスクに対応すると強調した。FRB保有資産縮小に関しては「まだ何も決めていない」と述べた。

次いで23年3回、24年2回と3年間で計8回の利上げを想定し、9月時点の計6.5回を上回った。景気を冷やしも熱しもしない長期的な政策金利は2.5%と前回と同水準を見込んだ。

【2021/12/17 日経】インフレへの懸念が高まるなか、金融政策の正常化に向けた動きが広がってきた。英イングランド銀行中央銀行)は16日、政策金利を0.15%引き上げて同日付で年0.25%にすると発表した。

ECBのラガルド総裁は理事会後の記者会見で、緩やかに緩和縮小を進めていく方針を示した。

ECBは毎月、緊急買い取り制度で約700億ユーロ、従来型の量的緩和制度で約200億ユーロの資産を購入している。22年1~3月に緊急買い取り制度による購入量を減額したうえで、3月末で新規購入を打ち切る。債券市場などが混乱しないように激変緩和措置として、量的緩和制度による購入額を22年4~6月は月400億ユーロに引き上げることも決めた。

ラガルド総裁は22年の利上げについては「とてもありそうにない」とした。

【2021/12/17 日経】日銀は17日の金融政策決定会合で、新型コロナウイルス禍に対応した資金繰り支援策の縮小を決めた。コマーシャルペーパー(CP)・社債を計20兆円を上限に買い入れる措置を2022年3月末の期限通りに終える一方、金融機関に有利な条件での貸し出しの原資を供給する特別オペ(公開市場操作)は9月末まで半年間延長する。

黒田総裁は「(日本の物価が)欧米のようになる可能性はまずない。金融政策が正常化に向けて動き出すことにもならない」とも言い切った。

 

目次

 1.FRB

 2.BOE

 3.ECB

 4.BOJ

 5.まとめ

 

さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子

はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ

 

1.FRB

はむすけ:各国の金融政策に動きがあったね。

さーちゃん:そうみたいね。米国はどうなったの?

はむすけ:テーパリングを前倒ししたよ。来年3月には終了するようペースアップだね。もとは6月終了予定だったよ。

さーちゃん:そのあと利上げが始まるの?

はむすけ:そうだね。22年に3回の利上げが中央値だね。一度に0.25%とすると…

さーちゃん:0.75~1.00%程度かしら。

はむすけ:僕も言っていたけど、インフレが一時的ではないと判断して、行動を変えてきたね。

さーちゃん:むしろ、急いで対応したいように見えるわね。

 

2.BOE

はむすけ:英国は利上げを決定したよ。0.15%上げて0.25%に

さーちゃん:利上げ一番乗りね。それだけ景気回復が力強いのかしら。

はむすけ:インフレ対応が一番になったようだね。コロナ緊急対応は終了だね。

 

3.ECB

はむすけ:欧州はとりあえずコロナ緊急対応を2022年3月にむけて減らすよ。

さーちゃん:その代わり量的緩和の購入額を増やして影響を和らげるみたいね。

はむすけ:FRBBOEに比べて、見直しは控えめだね。

さーちゃん:利上げもまだ22年中は無いと言っているね。

 

4.BOJ

はむすけ:我らが日銀はECBに近い判断だったよ。

さーちゃん:コロナ緊急対応の購入増額を2022年3月で終了、コロナオペは2022年9月まで延長されたのね。

はむすけ:物価は多少の上昇はあると考えているようだけど、2%はまずないと言い切っているね。

さーちゃん:ECBよりももっと緩和よりのスタンスね。

はむすけ:日本の回復は一番遅そうだね。まだ緩和状態は強く続くよ。

さーちゃん:緩和慣れしてしまって、響いてこない気がするわ。

 

5.まとめ

はむすけ:引き締めに近い順に BOEFRB>ECB>BOJ だね。

さーちゃん:金融政策は第三コーナーを回って動きが出たね。

はむすけ:日本がごぼう抜きする日は来るのかね。

さーちゃん:利上げ局面入りになってくると、株価も下がるの?

はむすけ:短期的な混乱は別にすれば、下がらないと思うよ。

さーちゃん:でも新聞でも当たり前のように解説されているじゃないの?

はむすけ:金利は株価を決める一要素だけど、それだけじゃないよ。成長率やインフレ耐性などほかにも考慮する要素はいっぱいあるよ。資産を守るために選択していると考えてみるといいかも。

さーちゃん:それもそうね。そもそも私たちも金利だけをもとに投資の判断はしないものね。

はむすけ:そういうこと。それでもこれからは業績相場入りになるから、企業の実力の差が出てくるよ。

さーちゃん:偉そうに言っているけど、それって株式なら当然よね。

はむすけ:そうだけど… 金融相場よりは重要度増すでしょうよ。

さーちゃん:見極めが肝心ね。

 

米利上げ、来年3回: 日本経済新聞 (nikkei.com)

英利上げ、コロナ後初: 日本経済新聞 (nikkei.com)

日銀、長期緩和にジレンマ 円安が招く「悪いインフレ」: 日本経済新聞 (nikkei.com)

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