【2022/07/08 ロイター】米労働省が8日発表した6月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比37万2000人増加し、伸びは4カ月連続で35万人超えとなった。失業率は3.6%と、4カ月連続で横ばいで推移した。安定したペースでの賃金上昇も続いており、月内の米連邦公開市場委員会(FOMC)での75ベーシスポイント(bp)追加利上げを後押しする内容となった。
民間部門は新型コロナ禍中に失われた雇用を全て回復し、2020年2月の水準を14万人上回った。一方、政府はなお66万4000人下回る水準にある。
6月の時間当たり平均賃金は0.3%上昇。5月は0.4%上昇だった。前年同月比は5.1%上昇と、5月の5.3%から減速した。ただ、第1・四半期に人件費が急上昇し、賃金上昇圧力は依然強い。
現在は職を探していないが働く用意のある人(縁辺労働者)や正社員を希望しながらパートタイム就業しかできない人を含む広義の失業率(U6)は6.7%と、前月の7.1%から低下し、政府が統計を開始した1994年以来の低水準となった。
目次
1. 雇用者数と失業率は?
2. 平均時給は?
3. PCEコアデフレータは?
4. ISM景気指数は?
5. まとめ
さーちゃん:1歳児。わからないことがいっぱい。冷静な女の子
はむすけ:私。証券営業マン。さーちゃんのパパ
1. 雇用者数と失業率は?
はむすけ:最近は物価に比べて注目度が下がっている雇用統計だよー
さーちゃん:脱力してるわね。どうだったの?
はむすけ:雇用者数は37.2万人増だったよ。市場予想は26.8万人。
さーちゃん:大幅に増えたわね。コロナ前を回復したのね。
はむすけ:失業率は横ばいの3.6%
さーちゃん:ユニコーン企業などが雇用を抑えて始めた影響は出て無さそうね。
はむすけ:U-6は6.7%に低下。一気に改善したよ。
2. 平均時給は?
はむすけ:前年比+5.1%だね。
さーちゃん:5%はキープね。
3. PCEコアデフレータは?
はむすけ:2022年5月は+4.7%と。4月の4.9%から下落。
さーちゃん:これで今年2月から4カ月連続ね。
(追記 2022/7/14)
はむすけ:2022年6月のCPIは+9.1%、コアは5.9%だったよ。
さーちゃん:5月は+8.6%、コアが+6.0%だからコアは下がったわね。
はむすけ:コアは3ヶ月連続で下がっているね。ただCPIは40年半ぶりの高水準だったね。
さーちゃん:市場では7月1%利上げ予想が40%に上昇。9月も0.75%利上げが優勢に
はむすけ:とりあえずまだ底は確認できなかったね。
4. ISM景気指数は?
はむすけ:2022年6月は製造業で53と下がったよ。
さーちゃん:非製造業は55と、どちらも2年ぶりの低水準だったわね。
はむすけ:特に在庫指数が上昇している。製造業では2010年以降の最高値圏まで上昇。非製造業でも今年最大だよ。
さーちゃん:ものが余り始めているわね。
5. まとめ
はむすけ:雇用は利上げ開始後でも堅調だね。
さーちゃん:こうなってくると、FRBが利上げを急いでも問題無さそうね。
はむすけ:そうだね。更なる金融引き締めの加速に繋がらなければいいけどね。
米6月雇用、予想上回る37.2万人増 失業率は4カ月連続の3.6% | ロイター (reuters.com)
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