証券営業マンのハナウタblog

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ECB 資金供給強化 お金貸します金利差し上げます

【日経 2020/05/01】欧州中央銀行(ECB)は30日開いた理事会で、銀行に長期資金を貸し付ける条件を緩和し、最低マイナス1%という超低金利の資金を大量に供給することを決めた。従来予定していたマイナス0.75%から引き下げた。

量的緩和政策は今後の拡大に含みを残したものの今回は現状通りに据え置いた。主要政策金利も利下げを見送った。

ECBは銀行に長期資金を貸し出す「TLTRO3」と呼ばれる仕組みを拡充し今年6月からの1年間、最低マイナス1%という低利で資金を供給できるようにする。より柔軟に資金を供給できる別の仕組みを新設することも決めた。

 

さて、ECBがマイナス金利での資金供給を強化してきました。

ECBが銀行にお金を貸すときにマイナス金利で借りられます。つまり、お金を貸してもらえた上に金利まで受け取れるという借り得のような状況です。

TLTROとは、"Targeted Longer-Term Refinancing Operations"の略で貸出条件付きの流動性供給オペと言います。中央銀行による資金供給策の一つですが、厳格なヨーロッパの意向を反映して、”条件付き”となっています。

その条件とは企業に融資した実績で返済条件が変わるというもの。 融資を増やせばその分有利な条件で返済できることで銀行の貸出増への動機づけを狙ったものです。

しかし、どうなんでしょうか。調べたところ信用リスクへの対処はされていないようです、この状況で信用リスクを取って貸出ができる度胸のある銀行がどれだけあるのでしょうか。

物理的に経済が止まり資金繰りに苦慮している今のような状況では貸出金利の高低よりも、信用リスクへの対処をどうするかが重要かと思います。借りる側の考えより貸す側の考えに重点を置いてほかの国は対処しています、ECBは後手に回りそうです。

最後に少し言及されている「別の仕組み」に期待です。

 

マイナス1% 資金供給 欧州中銀、銀行支援へ :日本経済新聞